ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 SF 『タイムマシン』

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引用元:yahoo!映画-yahoo! JAPAN

 時は1899年の冬、若き天才科学者アレクサンダーは、恋人エマに告白をした数分後、強盗に襲われ、不運にもエマは強盗に殺されてしまいます(なんでや、急展開過ぎんねん( `ー´)ノ)それから四年、アレクサンダーは憑りつかれたように、タイムマシンの開発に明け暮れ、とうとうタイムマシンを完成させるのでしたΣ(・ω・ノ)ノ!

 わかります、あなたの思っていることは『心を見透かす者(マインド・スキャナー)』であるバニラには、手に取るようにわかるので~す(・ω・) タイムマシンなんて作れるはずないと言いたいのでしょ。これはフィクションですよ!(知っとるがな( `ー´)ノ)。

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引用元:映画・Com

 さっそくアレクサンダーは、エマが殺される日時に戻り、エマを助けて歴史を変えようとするのですが、、そうすると、エマは違う死因で死んでしまうのですよ。タイムスリップものの作品でよくありますよね。

 過去を変えようとするけれど、何か得体のしれない力によって過去を変えることができないという設定。実際に問題、タイムスリップして、過去を変えようとしたら色々なジレンマにはまってしまうのです。

 もし、タイムマシンが存在していて、過去や未来を変えようとしても、因果律というものが作用していて、過去から現在、そして未来を変えることはできないということが言われています。

 つまり、因果律というものがあるのなら、やはり運命論(宿命論)は存在していることになり、多元宇宙論という説は否定されることになると思うのですよ。

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引用元:宇宙の謎を哲学的に深く考察しているサイト

 だって、パラレルワールドが生まれる仕組みは、いくつもの選択によって分岐が生じ、分岐したことで、多元宇宙が生み出されていると言われているのですから。だから、過去に戻って歴史が変えられないということは、その選択は確定された運命論で、何百年、何千年と、どれだけ過去に戻っても運命は確定されており、分岐することがないのだから、多元宇宙論が否定されるのだと考えます。

 つまり、その理論とは逆に、タイムマシンが存在していて、過去が変えられるものなら、運命論は否定されます。そこで、過去を変えられない理由を解明するために、アレクサンダーは未来へと飛ぶことにします。

 未来なら、因果律を攻略する方法が発見されていると考えたのでしょう。まずは、百数十年単位で飛びますが、そこでは有益な情報が得られず、次の時代に飛びます。時代が進むごとに、世界はおかしなことになっていて、月が破壊されてしまうという事態を目撃します。一応言っておきますが、ギャグ漫画ではないっす(知っとるがな( `ー´)ノ)。

 色々あって気を失ってしまった、アレクサンダーは八十万年後の世界にやって来ていました(時代が飛びすぎ!)。時間を移動している間、風景が破壊と再生を繰り返しているのは、観ていて壮大な気持ちになります。

 文明は崩壊して、新たな文明ができているのですね。それだけで、だいちょうへんが描けると思います。果たして、アレクサンダーはエマを救う方法を見つけ出すことができるのか? 

 

 

 ※以後ネタバレ

 

 

 ネタバレを言ってしまいますが、エマを助けることはできないのですね。そして、アレクサンダーも過去に戻ることなく、八十万年後の世界で生きていくことにするのですよ。

 めちゃくちゃ、考察しがいがありますね。どうして、アレクサンダーはエマを救うのを諦めて、八十万年後の世界に留まることを選んだのか? バニラが思うに、やはり因果律を攻略することができないのなら、未来を受け入れるしかない、と思ったのだと解釈しています。

 愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、と言いますが、人間は歴史から学び、同じ過ちを繰り返さないように努力することができます。

 つまり、人間はすでにタイムマシンを持っていると思うのです。歴史を紡ぎ、歴史から学ぶことができる、その能力こそがタイムマシンなのです(・ω・) 最後は良い感じの話で終わらしてみました~(余分な一言ゆな!( `ー´)ノ)。 

 

 PS 因果律が存在するなら、そもそもタイムマシンなど作れないと思うのですが。