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邦画 ミステリー/サスペンス『#真相をお話しします』「エンターテインメントの皮をかぶせた社会風刺映画!」

概要

人気ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴とアイドルグループ「timelesz」の菊池風磨が主演を務め、結城真一郎の同名ミステリー小説を映画化。

とあるビルの警備室に置かれたパソコンの前で、警備員の桐山とその友人である謎の男・鈴木が生配信の開始を待っている。やがて、多額の報酬をかけた暴露チャンネル「#真相をお話しします」がスタート。そこでは有名人の裏の顔や世間を騒がせた事件の真実など、さまざまなゴシップの真相が明かされ、スピーカー(話し手)に選ばれた者はネタの提供と引き換えに視聴者からの投げ銭を獲得できる。衝撃的な暴露と高額の投げ銭にチャンネル史上最大の盛りあがりを見せるなか、ついに警備室の男たちにスポットライトが当たる。

存在自体が謎めいた男・鈴木を大森、過去に秘密を抱える警備員・桐山を菊池が演じ、中条あやみ岡山天音福本莉子伊藤健太郎伊藤英明らが共演。「怪談新耳袋」シリーズの豊島圭介監督がメガホンをとった。

2025年製作/117分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2025年4月25日

引用元:https://eiga.com/movie/103058/

登場人物・キャスト

引用元:#真相をお話しします - Wikipedia

ストーリー

かつて一流商社の営業マンだった桐山(菊池風磨)は、友人に裏切られ、借金を抱え、以来、人と深い関わりを持たず、ビルの警備員として暮らしている。しかし、ビル内に事務所を構える、不思議な雰囲気の男・鈴木(大森元貴)の出現で、桐山の人生は再び動き出す。人懐っこく話しかけてくる鈴木を始めこそ煙たく思っていたものの、荒み切った桐山に多くを聞かず、受け入れてくれる姿勢に、桐山もいつしか心を許していた。事件以来三年ぶりにできた友人だった。

そんなある日、鈴木が桐山に一つの提案をする。それは、世間を騒がす暴露チャンネルで桐山自身の身に起きた事件の真相を語ることだった。バーチャル生配信暴露チャンネル【#真相をお話しします】、それはランダムに選択された視聴者が匿名で“有名人のゴシップ” “殺人事件の報道されていない真相”などとっておきの暴露話を披露し、そのたびに多額の投げ銭が投じられる前代未聞のチャンネル。

投げ銭なんかじゃんじゃんきますよ。 桐山さんの話、すごいから。
そしたら桐山さん、大金持ちじゃないですか。」
思いもよらぬ提案に舞い上がる桐山だったが、勇気を出して一歩を踏み出すことに。

「これは三年前、僕の身に起こった本当の話です。」
殺人がらみの壮絶な物語に観衆は過去最大の盛り上がりを見せ、一瞬にして、100万、200万と投げ銭が積みあがっていく。遂に借金地獄から救われた桐山は鈴木への感謝の気持ちでいっぱいになったのだった。

引用元:映画「#真相をお話しします」公式サイト

感想

結城真一郎の2022年最も売れたミステリー小説『#真相をお話しします』

YouTube上には、関係者たちが業界や事件の裏側を話す『暴露系』と呼ばれるジャンルがあり、真偽の怪しいものも多いですが人気ジャンルになっています。

本作『#真相をお話しします』の世界では、視聴者参加型生配信チャンネル【#真相をお話しします】が絶大な人気を誇っており、事件や事故などの裏事情を知る関係者を募り、選ばれた人はスピーカー(話し手)になり、スピーカーの話しが面白ければスピーカーに投げ銭機能でお金が入るシステムになっているのです。

 

菊池風磨さん演じる桐山はある事件がきっかけで借金を抱えることになってしまい、借金返済のためにこの【#真相をお話しします】に応募することになるんですね。

そしてスピーカーが一人また一人と選ばれ……ニュースでは語られなかった事件の真相が語られていき……『家庭教師の話し』『パパ活女子の話し』『警備員の話し』のオムニバが描かれ、いよいよ本作の主軸となる『ふるはうす☆デイズ』というかつて一世を風靡しチャンネル登録者数500万人を記録するも、ある事情により引退した人気チャンネルの真相が明かされるのです。

 

原作がミステリー小説なので、語られる話しはどれもミステリのロジックで成り立っており、二転三転しながら最後にトリックが明かされる構成です。

しかしこの物語にはミステリのお決まりである『探偵役』が存在せず、語り手が事件の発端から終結までの経緯を順を追って述べていくんですね。

つまりこの作品は「読者への挑戦」であり視聴者自身がスピーカーの述べた情報を頼りに推理する探偵になるのです。

最後のオチを含め、本作は視聴者参加型っぽい作品なんですよ。

 

最後のオチなどもSNSへの風刺が前面に押し出されており、SNSをやっていて身に覚えのある人たちはドキッとさせられると思います(^^;

だからエンターテイメント映画に強いメッセージ性はいらないという人たちからは賛否の分かれる結果になっているようです。

しかしバニラは逆だと思うんですね。

本作はエンターテイメントにメッセージを押し出したのではなく、メッセージを伝えるためにエンターテインメントの皮に包んでいるのです。

「卵が先か鶏が先か」問題ですが、似て非なるもので、本作の場合メッセージが先でエンターテインメントが後なんですよ。

商業でやっていくためにはメッセージ性を押し殺す必要があり、例えば『鬼滅の刃』の吾峠呼世晴さんなんかも、初期の短編漫画などを読むとジャンプ漫画とは思えない、まるでガロ系のようなクセの強い作品を描いています。

読んだことない人に説明するのは難し内容ですが、どう見てもジャンプ向きではないんですよね(^▽^;)

あのままでは商業でやっていくことは難しいので、ジャンプブランドにチューニングして『鬼滅の刃』が生まれたわけです。

 

しかしジャンプにチューニングされても『鬼滅の刃』には吾峠呼世晴さんの作家性やメッセージ性などを感じるじゃないですか。

つまり何が言いたいかと言うと本作はSNS風刺のメッセージを伝えるために、エンターテインメントの皮をかぶせているのです。

そうだとするなら、面白くて風刺も利いていて多くの人を惹きつけたということでエンターテイメント映画としても社会風刺映画としても成功していることになるのです(*^^*)ゝ

予告

www.youtube.com

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