概要
S・S・ラージャマウリ監督による2010年のテルグ語アクション・コメディ。主演はスニールとサローニ・アスワーニーで、1923年のバスター・キートン作『Our Hospitality』を原作にしている。物語は因縁を知らぬ若者ラームが敵対一家の屋敷に閉じ込められ、恋と脱出劇をコミカルに描くもので、M・M・キーラヴァーニの音楽や凝った撮影セットが評価された。興行面では米国初週で約13万ドル、インドでは公開7日間で約1億580万ルピーを記録し、最終的な興行収入は4億ルピー超、配給収入は約2億9000万ルピーに達し、2010年のテルグ語映画の上位作となった。批評は概ね好評で、演出・脚本・主演陣の演技が称賛される一方、クライマックスの感情表現を弱点とする指摘もあった。商業的・物語的魅力からタミル語、マラヤーラム語、ベンガル語、カンナダ語、ヒンディー語など多数でリメイクされている。
登場人物・キャスト
- ラーム - スニール
- アパルナ - サローニ・アスワーニー
- ラミニドゥ - ナジニードゥ
- マッラスーリ - スプリート
- バイレッディ - プラバカール
- スリカント - ブラフマージー
- 列車の乗客 - S・S・カンチ
- ビジネスマン - アヌージ・グルワラ
- ラームの叔父 - スッバラーヤ・シャルマ
- 無礼な客 - ラオ・ラメシュ
- 自転車の声 - ラヴィ・テージャ
- オブレーシュ - シュリー・シンハー・コドゥリ
- ラガワ・ラオ - チャトラパティ・シェーカル
ストーリー
闘う男に武器は無用、あなたの愛さえあればいい!
幼い頃、母に連れられて故郷を離れたラームは、家族間の抗争で父親を亡くすというつら い過去を持っている。大都市ハイダラバードで荷物配達の仕事をしているが、故郷での一 件は全く知らされずに大人になった。ラームは貧しくても明るく楽しく働いていたが、愛 用の古自転車の効率が悪く、仕事をクビになってしまう。そんな時、故郷の広大な土地を 相続していたとの知らせが来る。土地を売るため故郷に戻る列車の中で、アパルナという 美しい娘と出会い意気投合する。しかし彼女は、亡くなった父親の宿敵ラミニドゥの娘だ った。土地を売るためにはラミニドゥの力を借りなければならないことを知り、会いに行 くのだが、そこには驚くべき事態が待ち構えていたのだった・・・
感想
S・S・ラージャマウリ監督が2009年の『マガディーラ 勇者転生』の翌年2010年に製作した映画『あなたがいてこそ』。
本作は1923年公開の世界三大喜劇王の一人に数えられるバスター・キートンの『荒武者キートン』のリメイク作品になっており、かねてより自分のやり方で『荒武者キートン』を作り直してみたいと考えていたラージャマウリ監督が、公開から75年が経過し著作権が失効されたのを機会に、従兄弟のS・S・カンチと共同で脚本を執筆、ラヤラシーマを舞台に現地の派閥間の暴力ともてなしにフォーカスを当てて本作を描いたそうです。
バスター・キートンの『荒武者キートン』を観ていないので、本作との違いなどはわかりませんが、「派閥間の暴力ともてなしにフォーカスを当てて」とWikipediaには書かれていることから、恐らく「土地を売るために故郷に戻り殺されないためにラミニドゥの家を出ないようにするエピソードがラージャマウリ監督たちのオリジナル展開なのかと思われます。
ラージャマウリ監督のその他の作品もコメディとシリアスの配分が上手かったですが、本作も例外ではなく、コメディとシリアスが神業的に上手いです。
ラームは土地を売る為、故郷に帰りそこで偶然敵対するラミニドゥ家の敷地をまたぐことになるのですが、ラームを家に招いてからラミニドゥたちはラームが敵対する家の息子であることに気が付くのです。
ですがラミニドゥは家の中を血で汚す訳にはいかんといい、家の外に連れ出してからラームを殺そうとします。
しかしラームもラミニドゥ家が自分を殺そうとしていることに気付き、殺されないために色々言い訳をつけては家の外に出ないように時間稼ぎをするんですよ( *´艸`)
財布を落としたと言って時間稼ぎしたり、天井に吊るしていた板の縄を切って怪我を装い時間稼ぎしたりしていたら、ヒロインのアパルナが勘違いして、次第にラームに好意を抱き始めるのです(^▽^;)
この設定がとても上手いのです!
ラームからしたら家の外に出たら殺されるので真剣なのですが、第三者の視聴者から観たら滑稽に見えるんですね。
アプローチされていると勘違いしたヒロインのアパルナはラームにそのことを遠回しに聞くと、ラームはラームで自分が命を狙われているのをアパルナも知っていると勘違いし、すれ違ったまま脱出計画が進んでいき……。
このすれ違い具合が絶妙で、もう完全にアンジャッシュのすれ違いコントなんですね( *´艸`)
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