ストーリー・解説
アメリカニューイングランドの小さな池に暮らすカモの家族。父親は池にいれば一生幸せに暮らすことができると信じていた。ある日、一家のところへ渡り鳥が立ち寄る。その自由な姿に家族は大興奮!「自分たちも外の世界を見てみたい!!」と、はじめての大移動を一大決心。目指すはカリブ海の輝く楽園・ジャマイカ!目的地へ向かう3000kmの道中で彼らが見つけたものとは!?
「ミニオンズ」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のイルミネーション・スタジオによるオリジナルの長編アニメーション。渡り鳥なのに小さな池から一度も出たことがないカモの一家が、初めての大移動に乗り出す姿を描いたファミリーアドベンチャー。
アメリカ北東部、ニューイングランドの小さな池に暮らすカモの家族。父親のマックは、興味本位で池を飛び出したカモの悲惨な末路を子どもたちに語って聞かせるのが日課で、池にいれば一生幸せに暮らすことができると信じていた。ところがある日、彼らの暮らす池に移動途中の渡り鳥が立ち寄り、その自由な姿に妻や子どもたちは大興奮。自分たちも外の世界を見てみたいと言い始めたことから、一家はカリブ海の楽園ジャマイカを目指し、3000キロの大移動に乗り出すことになるが……。
オリジナルキャストはマック役に「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」「エターナルズ」のクメイル・ナンジアニ、妻のパム役に「ピッチ・パーフェクト」シリーズのエリザベス・バンクス。日本語吹き替え版はマック役を堺雅人、パム役を麻生久美子、好奇心旺盛な息子ダックス役を「怪物」の黒川想矢、おてんばな娘グウェン役をミュージカル「SPY×FAMILY」アーニャ役の池村碧彩がそれぞれ担当。そのほか羽佐間道夫、野沢雅子、関智一、鈴村健一ら豪華声優陣も吹き替えに参加している。
2023年製作/83分/G/アメリカ
原題または英題:Migration
配給:東宝東和
劇場公開日:2024年3月15日
引用元:https://eiga.com/movie/99797/
登場人物・キャスト
- マック: クメイル・ナンジアニ(堺雅人) - 主人公。マガモ一家の心配性の父親。
- パム: エリザベス・バンクス(麻生久美子) - 大胆で機転の利くマガモ一家の母親
- チャンプ: オークワフィナ(ヒコロヒー) - ニューヨークで出会うハト集団のリーダー。
- デルロイ: キーガン=マイケル・キー(関智一) - マンハッタンのレストランに閉じこもるホームシックなジャマイカ訛りのオウム。
- グーグー: デヴィッド・ミッチェル(鈴村健一) - 仲間たちのメンタルを整えるヨガトレーナーのアヒル。
- エリン: キャロル・ケイン(野沢雅子) - マガモ一家が旅の途中で親しくなるサギ。
- ダックス: キャスパー・ジェニングス(黒川想矢) - マガモ一家の自信家で落ち着きのない息子。
- グウェン: トレシ・ガザル(池村碧彩) - マガモ一家の無邪気で愛らしい娘。
- ダン: ダニー・デヴィート(羽佐間道夫) - マガモ一家の叔父[11]。
- キム: イザベラ・メルセード(芹澤優) - 渡り鳥一家の娘。
- ジョー: 不明(谷山紀章) - キムの父。
- エリー: 不明(喜多村英梨) - キムの母。
- グーグーの仲間: 不明(愛河里花子)
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/FLY!/フライ!
感想
アメリカ北東部、ニューイングランドの小さな池に暮らすカモの家族。
父親のマックは、興味本位で池を飛び出したカモの悲惨な末路を子供たちに語って聞かせるのが日課で、池にいれば一生幸せに暮らすことができると信じていた。
ところがある日、彼らの暮らす池に移動途中の渡り鳥が立ち寄り、その自由な姿に妻や子どもたちは大興奮。
自分たちも外の世界を見てみたいと言い始めたことから、一家はカリブ海の楽園ジャマイカを目指し、3000キロの大移動に乗り出すことになるが……その道中、いくつものトラブルに巻き込まれ、池を出たことを後悔することになるが……。
「外の世界を見るために冒険に出る」という、テーマとしてはよくあるものだと思いますが、渡り鳥であるカモの家族を主人公にしたことで、ありきたりなテーマでも新鮮な気持ちで観ることができました。
父親のマックは心配性で、安全な池を出ることを渋っているんですね。
これは「挑戦」にも置き換えることができるでしょう。
リスクを恐れて挑戦を避け、安全を取る。
決して安全を取ることが悪い事ではありませんよ。
できる限りリスクは避けた方が良いですし、『サピエンス全史』でも語られていますが、人類が生き残ることができたのは「心配性」つまり、最悪の状況を想定して備えることができたからですから。
だから、心配性でリスクを避けることは悪い事ではありませんが、メタ視点でみると、それでは物語にならない(^▽^;)
本作のキャッチコピーは『じっとしていたら”はじめて”と出会えない』です。
カモの家族はリスクを取って、挑戦することを選んだのです。
挑戦すれば物語が生まれます。
カモの家族は白鷺の家に泊めてもらいドキドキの一夜を過ごしたり、
大都会に迷い込んで、
大都会のレストランで文字通り、かごの中の鳥になっていた、デルロイというオウムを助けたり、
デルロイを助けたことで目を付けられたレストランのコック長と戦ったりして、最後はジャマイカにたどり着くのです。
旅の醍醐味は道中で起こるトラブルや、見たことのないものを見て、知らなかったことを知る、一期一会の出会いと別れ、そしてその経験を通しての成長などにあるのではないでしょうか。
それはリスクを取って冒険に出なければ、体験することができなかったことでしょう。
ただ、カモの家族がジャマイカに行くだけの話の中に、多くのドラマがあるのです。
少しのリスクを取って冒険することの大切さを、説教臭くなく、面白おかしく気づかせてくれる名作だと思いました(≧▽≦)b