ストーリー
新進の女優、イヴ・ハリントンは、アメリカ演劇界最高の名誉であるセイラ・シドンス賞に輝いた。大女優に憧れの目を向けていた少女が、満場の拍手を身に浴びるにまでなる。その過程で、イヴは恩人である大女優を欺き、数々の策謀をめぐらせていた。
引用元:https://filmarks.com/movies/10606
女優に憧れる若い女性がベテラン女優を踏み台にのし上がっていく姿を描き、1951年・第23回アカデミー賞で作品賞など6部門に輝いた名作。実在の女優エリザベート・ベルクナーをモデルにしたメアリー・オルの短編小説を原作に、ブロードウェイの内幕を描き出す。アメリカ演劇界で最高の栄誉とされる賞が、新進女優イヴ・ハリントンに贈られた。満場の拍手が沸く中、イヴの本当の姿を知る数人だけが、複雑な表情で彼女の受賞を見守るのだった。8カ月前、劇作家ロイドの妻カレンは、大女優マーゴに憧れて毎夜のように劇場の楽屋口に現れるイヴを、マーゴに引き合わせる。マーゴはイヴの哀れな身上話に心を動かされ、彼女を住み込み秘書として雇うことに。しかしイヴは徐々に本性を現し始め、マーゴの周囲にいる演劇関係者たちに取り入っていく。大女優マーゴを「何がジェーンに起ったか?」のベティ・デイビス、イヴを「十戒」のアン・バクスターが演じ、マリリン・モンローが端役で出演。
1950年製作/144分/G/アメリカ
原題:All About Eve
配給:セントラル
劇場公開日:1951年9月16日
引用元:https://eiga.com/movie/42367/
登場人物・キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||
---|---|---|---|---|
テレビ東京版 | NET版 | PDDVD版 | ||
マーゴ・チャニング | ベティ・デイヴィス | 後藤加代 | 奈良岡朋子 | 宮寺智子 |
イヴ・ハリントン | アン・バクスター | 山崎美貴 | 池田昌子 | 小林さやか |
アディソン・ドゥイット | ジョージ・サンダース | 石塚運昇 | 中村正 | 土師孝也 |
ビル・サンプソン | ゲイリー・メリル | 寺杣昌紀 | 臼井正明 | 牛山茂 |
カレン・リチャーズ | セレステ・ホルム | 日野由利加 | 加藤道子 | 小林優子 |
ロイド・リチャーズ | ヒュー・マーロウ | 鈴置洋孝 | 最上嗣生 | |
マックス・フェビアン | グレゴリー・ラトフ | 稲垣隆史 | 富田耕生 | 岩田安生 |
バーディ | セルマ・リッター | 瀬畑奈津子 | 村上あかね | |
カズウェル | マリリン・モンロー | かないみか | 向井真理子 | 小林美穂 |
フィービー | バーバラ・ベイツ |
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/イヴの総て
感想
実在の女優エリザベート・ベルクナーをモデルにした、メアリー・オアの短編小説『The wisdom of Eve』を原作に、大女優マーゴと、マーゴの付き人になった女優見習いのイヴの関係を描き、第23回アカデミー賞で作品賞を始め6部門に輝いた名作『イヴの総て』。
時は1940年代から50年代のアメリカ・ブロードウェイ。
アメリカ演劇界最高の名誉であるセイラ・シドンス賞が、新進女優イヴ・ハリントンに与えられた。
演劇関係者たちの満場の拍手を浴びながら、イヴ・ハリントンは今までお世話になった恩人たちにお礼のメッセージを伝える。
そして、物語はセイラ・シドンス賞授賞式から、イヴがブロードウェイの大女優マーゴの付き人となった年まで遡る。
マーゴの付き人となったイヴは、マーゴの様々な雑用を手際よくこなし、最初の内はマーゴたちからも「気の利く娘」だと好意的に受け入れられていたが、次第にイヴのしたたかな本性があらわになり、距離を取ろうとするがときすでに遅し……イヴは業界の有力者たちとコネクションを築いているのだった。
いや~、すごいの一言です(^▽^;)
最初の内は、「イヴ、ええ子や~(T▽T)」となっていたのですが、次第に化けの皮が剝がれて、野心のためならどんなことでもやる恐ろしい一面がわかってきたときの恐ろしさといったら(^▽^;)
女の怖さをよく描いています。
例えるなら『ベルサイユのばら』のポリニャック伯夫人とジャンヌを合わせたようなキャラだと思いました。
ポリニャック伯夫人は、腹黒くて、嘘を平気でついてマリー・アントワネットを金ずるにする悪女キャラで、ジャンヌは野心が強くて、出世のためなら手段を択ばないキャラでした。
『ベルサイユのばら』のポリニャック伯夫人とジャンヌは悪女ですが、人間らしい弱さと憎めないところも描かれていて、悪役ながら好感が持てるキャラでしたが、『イヴの総て』に登場するイヴは最後まで、ポリニャック伯夫人やジャンヌのような同情を誘う描写がないので、モヤっとした感じで終わってしまいます(>_<)
ですが、このイヴを最後までしたたかな悪女として描いたことで、最後の演出が教訓話のような感じで響くのだと思いました(^▽^;)
オチを言ってしまいますが………最後、イヴが、セイラ・シドンス賞を受賞して間もなく、イヴのもとに女優見習いの女性がやって来るのです。
イヴはその女性を付き人として側に置くことを決めるのですが……その女性はかつてのイヴのような野心をほのめかすところで物語が終わるんですね(^▽^;)
恐らく、この『因果の小車』のような感じでこれからもループは続いていくと思います(≧▽≦)ゝ