概要
巨大な人食いザメ(ホオジロザメ)の恐怖と、それに立ち向うブロディ一家を描いた作品。
前作と同じく、たくましく成長して海洋生物学者になったマイケル・ブロディと、夫を失い悲しみにくれるエレン・ブロディが主人公である。マーティン・ブロディはすでに故人となっている。
ホオジロザメが殺された仲間の復讐であるかのようにブロディ一家を執拗に狙う、同じ個体と思われるサメがアメリカ東海岸のアミティからバハマへ移り住んだ一家を数日で追撃してくるという強引極まりないストーリーに加え、肝心のサメが作り物としか思えない外見のため、全体としては完成度が低い。特にラストの「サメが吠える」というあまりに現実とかけ離れたエンディングは、さらに評価を下げる一因となった。1987年のラジー賞では7部門にノミネートされた(受賞は最悪視覚効果賞の1部門のみ)。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョーズ%2787_復讐篇
登場人物・キャスト
- エレン・ブロディ
- マーティンの妻で、マイケルとショーンの母。夫を心臓発作で失い、現在では未亡人となっている。ショーンと2人で暮らしていたが、彼の命もサメに奪われてしまい、失意の中、マイケルのいるバハマへとやってくる。
- マイケル・ブロディ
- マーティン・ブロディ元アミティ警察署長の長男。前作では水族館に勤務しているところをサメに襲撃され、水族館が壊滅する被害を受けたが、本作でも同施設に勤めているのかは不明。
- ジェイク
- 海洋生物を研究する黒人の青年で、マイケルの友人。サメの襲撃を受け重傷を負うもブロディ家の一員ではなかったため見逃され、マイケル達と共に生還する。
- カーラ・ブロディ
- マイケルの妻。芸術家。既にマイケルとの間に娘をもうけている。
- ホーギー
- 海上セスナタクシーを営む中年の男。バハマを訪れたエレンと出会い、彼女の心の支えとなる。
- テア[2]・ブロディ
- マイケルとカーラの娘で、マーティンとエレンの孫に当たる5歳の少女。サメの襲撃を受けたが、生き延びることはできた。
- ショーン・ブロディ
- マーティンの次男で、マイケルの弟。青年に成長し、父と同じくアミティ警察に保安官として勤めている。『2』『3』でサメの恐怖から逃れ続けてきたものの、本作冒頭でホオジロザメの襲撃を受けて惨殺される。ティファニーという女性と婚約も交わしていた矢先であった。
- マーティン・ブロディ
- 第1作、『2』でサメに立ち向かった男。本作では既に故人だが、アミティ警察署には現在も彼の署長時代の写真が飾られている。
- 当初発売されたビデオのパッケージなどでは「サメの犠牲になった」と書かれているが、実際には、マイケルがサメに襲われたという事実(『3』)を聞いて心臓発作を起こしたのが死因となっている。劇中でエレンはこれについて「サメの犠牲になったのも同じこと」としていた。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョーズ%2787_復讐篇
ストーリー
前作から数年後のアミティ。かつて巨大ザメを倒した夫のマーティン・ブロディが心臓発作でこの世を去り、未亡人となったエレン・ブロディ。次男のショーンは、アミティ警察署で保安官となり、エレンと2人で平和な毎日を送っていた。
だが、クリスマス・イブの夜、流木の除去のために海に出ていたショーンは狭い港内であるにもかかわらず、アミティに4度現れた巨大ホオジロザメに襲われた。ショーンは一瞬にして片腕を食いちぎられ、翌日無残な死体となってしまった姿でエレンの眼前に現れる。
ショーンの葬儀後、エレンは海そのものに嫌悪感を抱くようになってしまい、悲しみに暮れる。アミティに戻って来た長男のマイケルはエレンを慰めるため、自分が住んでいるバハマに呼ぶ。既に独立し、結婚して家庭をもつマイケルは、博士号取得を目標にするジェイクと共にバハマの海で巻貝研究の仕事をしていた。サメに襲われる夢を見てうなされるほどショックを受けていたエレンは、島のセスナ機パイロットであるホーギーと出会い、カーニバルの夜を経て、次第に元気を取り戻す。
しかしその数日後。巻貝を調査中のマイケルたちの前に、ショーンを無残にも食い殺したあの巨大ホオジロザメが、まるでブロディ一家への復讐を狙っているかのごとく、後を追うように現れた。だがマイケルたちは、エレンに心配させまいと、サメがいる事実を伏せてしまう。
エレンが元気を取り戻したのもつかの間。サメ出現を隠したために無警戒だったビーチにサメが現れ、バナナボートに乗って楽しむエレンの孫・テア達を襲う。間一髪のところでテアは助け出されたが、我慢の限界に達したエレンは、決着をつけるために一人、ヨットで沖へ出ていく。それを知ったマイケルは、ホーギーの飛行機でジェイクと共にエレンの後を追うのだった。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョーズ%2787_復讐篇
感想
名作『ジョーズ1』の正式な続編となる『ジョーズ4 復讐偏』または『ジョーズ'87 復讐偏』。
サメが復讐?するかのように、ブロディ家の人々ばかりが執拗に襲われます。
だからタイトルに『復讐偏』とついているんですね。
あの名作『ジョーズ1』からの続きなのですが、回を重ねるごとにB級感が強まっている気がします(^▽^;)
『ジョーズ1』はリアリティのあるサメ映画でしたが、本作は概要にも書かれている通りリアリティはありません↓
「ホオジロザメが殺された仲間の復讐であるかのようにブロディ家を執拗に狙う、同じ個体と思われるサメがアメリカ東海岸のアミティからバハマへ移り住んだ一家を数日で追撃してくるという強引極まりないストーリーに加え、肝心のサメが作り物としか思えない外見のため、全体としての完成度が低い。特にラストの『サメが吠える』というあまりに現実とかけ離れたエンディングは、さらに評価を下げる一因となった」
それにより1987年のラジー賞(毎年、アカデミー賞受賞式の前夜に「最低」の映画を選んで表彰する映画賞)で不名誉にも7部門にノミネートされたそうです(^▽^;)
散々な評価ですが、映画自体は普通に面白いと思いますけどね(´・ω・`)
長期連載漫画で例えると、長期連載していたらぐだる場面は必ずありますが、シリーズを通してでしか摂取できない栄養素があるように、本作『ジョーズ4』もブロディ家の「その血の運命(さだめ)!」を感じることができて熱いですし、それに『ジョーズ1』がアニマル・パニック映画だとしたら、『ジョーズ4』はモンスター・パニック映画として観たら問題ありませんよ。
アニマル・パニックもモンスター・パニックも似たようなもののように思えますが、性質はかなり違いますよね。
「アニマル・パニックは実在の動物に襲われる」「モンスター・パニックは架空の化け物に襲われる」という違いだと思いますが、よく見るとサメの造詣が実在のサメよりもモンスターぽいですし、あえて吠えさせることでモンスターであること表現したのだと思います。
そうです、制作人がサメが吠えると思っていたのではなく、あえて吠えさせたのです!
だから本作『ジョーズ4』はアニマル・パニックとして観たら駄作という評価になるでしょうが、モンスター・パニックとして観るなら、サメが特定の個人を執拗に付け狙ったり、サメが吠えたりするのも気にならないし、逆にいい味を出していると思います。
『ジョーズ4』のサメはまるで『シン・ゴジラ』のようにホオジロザメという恐怖が具現化した思念体!
人間のサメを恐れる気持ちが生み出したモンスター!
人間がサメを恐れる限り、あのBGMと共にどこにだって現れるのです!