ストーリー・解説
コールは、過激な動画で人気のブロガー。世界的に有名なコールと4人の仲間たちは、招待を受けてロシアにやって来た。目的は、《究極のリアル脱出ゲーム》に挑むこと。舞台は、モスクワの郊外に建つ、元監獄だという不気味な廃墟。仕掛けられたトラップをクリアして、様々な拷問装置に囚われた仲間たちを、制限時間内に救い出せるか?前代未聞のスケールで、全世界に向けたライブ配信はスタートする。だがやがて、コールと仲間たちは、知る事になる。これが単なる《ゲーム》ではないことを……。
配給:REGENTS
劇場公開日:2020年6月12日
引用元:https://filmarks.com/movies/91495
死が待ち受けるデスゲームに挑む姿を自らSNSを通じて世界にライブ配信する主人公と仲間たちの姿を描いたショッキングスリラー。過激な動画を配信して人気を集めるブロガーのコールは、「究極のリアル脱出ゲーム」への参加招待を受けて仲間とともにロシアにやってくる。ゲームの舞台は、モスクワ郊外に建つ元監獄という不気味な廃墟で、そこに仕掛けられた数々のトラップをクリアし、さまざまな拷問装置にとらわれた仲間を制限時間内に救い出さなければならない。コールは全世界にライブ配信しながら、この前代未聞のスケールをもつ脱出ゲームの挑戦を開始する。しかし、やがてコールと仲間たちは、これが単なるゲームではないことに気づかされる。「のむコレ2020」(20年10月9日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。
2020年製作/92分/アメリカ
原題または英題:Follow Me
配給:「#フォロー・ミー」上映委員会
劇場公開日:2020年12月11日
引用元:https://eiga.com/movie/93710/
登場人物・キャスト
キーガン・アレン
ホランド・ローデン
デンゼル・ウィテカー
ローネン・ルービンシュタイン
パシャ・リチニコフ
ジョージ・ジャンコ
シーヤ
引用元:https://natalie.mu/eiga/film/185641
感想
過激な動画で人気を博し、世界的な有名人となったブロガー、コールと仲間4人は、謎の男の招待を受けてロシアを訪れた。
そしてコールたちは、何もわからぬまま、究極の脱出ゲームに挑み、それをライブ配信することになる。
だが、脱出ゲームの舞台となる監獄跡では、想像を超える事態がコールたちを待ち受けていた。
不測の事態に、監獄跡を脱出しようするコールたちだったが、謎のロシア人グループに捕まり、一人また一人とスナッフ動画をライブ配信されることに……。
前回の『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』でも書いていますが、この手の作品は評価が低くなる傾向があると思います。
悪趣味だし、グロテスクだし、評価が低くなるのは当然だと思うのですが、本作はもっと評価されてもいいと思う作品でした。
何故ならエンターテインメント映画でありながら、現代社会への警鐘というメッセージ性を強く感じたからです。
制作者側がメッセージを込めたのかはわかりませんが、受け取る側にメッセージを感じさせたなら、成功ではないでしょうか。
現代ではSNSの評価に振り回されている人たちが多くいます。
聞いた話によると、現代人の幸福度が下がっているのはSNSなどで他人と自分を比べてしまうことが大きな要因となっているそうです(諸説あり)。
SNSなどでは「いいね数」「登録者数」「再生回数」「閲覧数」などを目に見えて数値化することによって、その数字=その人の価値だと思い込まされてしまいます。
だから、みんなあくせく、良い評価を得ようと頑張って精神を疲弊させて、結果がでなければ自分には価値がないと思い込んで精神を病んでしまういうスパイラルに陥ってしまうと思います。
かく言うバニラもその一人です。
このブログを書いているのも共感や承認が欲しいから、評価されたいから、つまり承認欲求が書かせているわけですからね。
承認欲求が必ずしも悪いとは言いませんが、暴走しすぎてしまうとニュースなどで見るような行き過ぎた行動・言動になってしまうのではないでしょうか。
本作『#フォロー・ミー』の主人公コールは世界的人気の動画配信者で、評価を得るために過激な動画を撮影してきたようです。
この映画の惨劇も、過激になりすぎた行動が引き起こした悲劇なんですよ(>_<)
そんなコールを何者かが脱出ゲームに誘い、逆にコールたちのスナッフ動画を撮って利益を得ている?という皮肉です。
世の中には好んでそのような動画を観たがっている人間もいるようで、チャット欄には、恐ろしそうな多くの書き込みが流れて行きます。
上手い構成だと思わないでしょうか?
再生回数を稼ぐために過激な行動をしていたコールたちでしたが、今度は自分たちをネタに過激な動画を撮られて再生回数を稼いでいるのです。
それだけでも、風刺映画のようで面白いのですが、それだけでは終わらないのがこの映画の驚くところです。
このデジタル社会で幸福になるには、価値観の軸を他人ではなく自分にすることだといいます。
つまり承認欲求モンスターを飼いならすことが幸福になる方法なのです。
日々、バニラも承認欲求モンスターを飼いならすために奮闘していまが、いつになったら、承認欲求モンスターはバニラに慣れてくれるのでしょうか( ̄▽ ̄)ゝ