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映画 ドラマ『チョコレートドーナツ』「僕たちは忘れない。ぽっかりと空いた心の穴が、愛で満たされた日々――」

 

概要

同性愛に対して差別と偏見が強く根付いていた1970年代のアメリカでの実話をもとに、育児放棄された子どもと家族のように暮らすゲイカップルの愛情を描き、トライベッカやシアトル、サンダンスほか、全米各地の映画祭で観客賞を多数受賞したドラマ。カリフォルニアで歌手になることを夢見ながら、ショウダンサーとして日銭を稼いでいるルディと、正義を信じ、世の中を変えようと弁護士になったポール、そして母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年マルコは、家族のように寄り添って暮らしていた。しかし、ルディとポールはゲイであるということで好奇の目にさらされ、マルコを奪われてしまう。

2012年製作/97分/アメリ
原題または英題:Any Day Now
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2014年4月19日

引用元:https://eiga.com/movie/79764/

登場人物・キャスト

括弧内は日本語吹替。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/チョコレートドーナツ

ストーリー

1979年のアメリカのカリフォルニア。

歌手を夢見ながらショーパブでパフォーマーとして日銭を稼ぎ暮らすルディは、客として訪れた検事局のポールと心を通わせ合い、交際を始める。

そんな折、ルディはアパートの隣の部屋に住むダウン症の少年マルコが、危険薬物を所持し逮捕さた母親のために、施設へと隔離された事実を知る。

繰り返されるマルコの脱走に心を痛めたルディは、ポールを説き伏せてマルコを引き取りともに暮らそうと提案する。

同性愛の恋人同士であることを伏せ、法的手続きによりマルコの監護者となった二人は、本当の両親のようにマルコに愛情を注ぎ、三人で幸せな日々を送る。

だが周りの反応は冷淡であり、彼らをパーティに招いたポールの上司との衝突で事態は一気に悪化し、ふたりはマルコの養育者と認められず裁判沙汰となる。

 

弁護士の奮闘もむなしく、ルディとポールはマルコとの関係を引き裂かれる。

そしてふたたびの脱走を試みたマルコが放浪のあげく悲惨な運命をたどったことをルディは知る。

 

歌手として認められたルディは、愛する者たちとのつながりを引き裂かれた怒りと悲しみとをマイクに叩きつけてゆく。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/チョコレートドーナツ

感想

本作『チョコレートドーナツ』は実話を基に制作された映画だという話しを聞いて驚きました。

何が驚いたって、最後のマルコの悲しい結末が実話なのだとしたら、まったく救われない話しだと思ったからです。

何が救われないって、マルコは最後、ルディとポールから法的に引き離され、再び薬物依存の治らない虐待する母親の元に帰ることになるのですが、母親が恋人とイチャイチャする間マルコは家を追い出され、街を彷徨ったあげくに亡くなってしまうという悲惨な結末を迎えるんですよ……。

現実でも聞いたことあるような話しなだけに辛すぎました……。

親の虐待が原因で施設に入ることになり、親が子供を返してくれといい、子供を親の元に帰すことにするも、再び虐待が始まり死んでしまう事件って……。

いや、少しは期待していたんですよ。

物語的には母親は本当に改心していて、マルコと二人幸せに暮らしてくれるものだと……。

しかし、そう甘いものではありませんでした……。

マルコは再び虐待され、最終的には死んでしまったのです……。

どうです? これが実話だったら救われませんよね……(T△T)

 

ですが、ネットで簡単に調べたところによると、基にしたのは『麻薬中毒者の母親に見放されたダウン症の障害を持つ子供を、ゲイである男性が育てた』という事実だけらしいです。

だから、どこまでが実話でどこからがフィクションかはっきりしませんが、マルコが悲惨な死を遂げた事実はないものと思われます。

この手の実話を基にした話しで、実話だと思っていた箇所が脚色されたものだと知ったとき「なんだ……作り話しか……」とガッカリするのですが、この映画の場合は、作り話しでこれほどよかったと思ったことはありません(T▽T)

もし、その話しが本当だったら、辛すぎて「鬱映画」になっていたと思います。

しかし、作り話しといっても、「ゲイのカップルが障害のある子供を引き取って、育てると直面するであろう現実」がとてもリアルに描かれていると思います。

 

時代設定が1979年というひと昔前で、まだ『LGBTQ+』の人達への差別や偏見が色濃い時代だったとは言え、現代でもまだ差別や偏見がなくなっているわけではありません。

その証拠に、2014年の日本公開当時も、「アメリカで高い評価を受けていた本作だが、日本での上映は当初1館のみであった。日本の宣伝担当によると、様々な日本のテレビ局に宣伝を売り込んでいたものの、局や番組のプロデューサーから『ゲイカップルとダウン症の映画なんて紹介できないよ」と断られ続けたという」という話しがWikipediaに書かれていました。

その記事を読んで驚きましたよ……。

2014年の時点でも多くのテレビ局は「ゲイカップルとダウン症の映画なんて紹介できない」と宣伝を断っているそうです。

あれだけ、差別や偏見はいけないと訴えているテレビ局がですよ……?

どのテレビ局が断っていたのかは知りませんが、2014年時点でもまだそのような差別・偏見があったのです。

 

ですが、その後映画コメンテーターのLiLicCoさんが『王様のブランチ』にて泣きながら本作を紹介し、その翌週から上映館が140館に増え、日本でも広く知られるようになったとのこと。

後年LiLicCoさんは「高い評価を受けていた傑作が、偏見によって紹介されもしなかった。頭に来た」「テレビは(出演者やスタッフなど)LGBTQの人たちに支えられている業界なんだから、そろそろトップも意識を変えていかなきゃいけないと思いますよ」とコメントしたそうです。

最近もテレビ局の古い体制が問題になっていますが、やっぱりテレビ局の上に立っている人たちは、そのような価値観が強いのだとその話しを聞いて思いました。

確かにテレビ局が宣伝を渋りたくなるほど「ゲイのカップル」「ダウン症」「虐待」「差別」などのデリケートで重い内容になっていますが、古今東西、本当に素晴らしい作品はありのまま規制するべきではないと思います(≧▽≦)ゝ

予告

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