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ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ 日常/ミステリー『氷菓』「わたし、気になります!」

引用元:京都アニメーション

ストーリー

省エネを信条とする高校一年生、折木奉太郎は、ひょんなことから廃部寸前のクラブ「古典部」に入部することに。 「古典部」で出会った好奇心旺盛なヒロイン、千反田える。 中学からの腐れ縁、伊原摩耶花福部里志。 彼ら4人が神山高校を舞台に、数々の事件を推理していく青春学園ミステリ。

引用元:https://www.kyotoanimation.co.jp/kotenbu/story/#:~:text=省エネを信条とする,ていく青春学園ミステリ。

登場人物・キャスト

「声」はテレビアニメ版『氷菓』での担当声優。「演」は実写映画でのキャスト。詳細な情報は「〈古典部〉シリーズ#登場人物」へ。

折木 奉太郎
声 - 中村悠一 / 演 - 山﨑賢人[7]
神山高校1年B組・古典部員。
省エネを生活のスタンスとし、「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に[注 2]。」とモットーを述べている。
千反田 える
声 - 佐藤聡美 / 演 - 広瀬アリス[7]
神山高校1年A組・古典部員。
豪農で知られる千反田家の令嬢でありながら、「私、気になります」の一言と共に清楚な外見とは裏腹な好奇心を発揮し、奉太郎を謎に引き込んでいく。古典部には失踪した伯父が絡む「一身上の都合」で入部した。
福部 里志
声 - 阪口大助 / 演 - 岡山天音[8]
神山高校1年D組・古典部員(手芸部・総務委員会にも所属)。奉太郎の親友。
あらゆる知識・雑学に精通し「データベース」を自認する趣味人の一面を持つ。
伊原 摩耶花
声 - 茅野愛衣 / 演 - 小島藤子[8]
神山高校1年・図書委員兼漫画研究会所属。
里志に好意を寄せており、里志を追って古典部に入部する。奉太郎の小学時代からの幼馴染。
背丈や容姿は子供らしい印象を与えるが、奉太郎に「寸鉄」と形容される毒舌。
折木 供恵
声 - 雪野五月 / 演(声のみ) - 貫地谷しほり
奉太郎の姉で神山高校古典部OG。文武両道の女子大生で、現在は世界を旅している。
国際郵便を通じて奉太郎に古典部入部を命じ、以降もある局面に差し掛かっている奉太郎を導いていく。
遠垣内 将司
声 - 置鮎龍太郎
神山高校3年E組・壁新聞『神高月報』を発行する壁新聞部部長。
実家は千反田家含む「桁上がりの四名家」(里志提唱)と対抗できるとされる教育界の重鎮で、家柄の関係上、えるとも面識がある。
糸魚川 養子いといがわ ようこ
声 - 小山茉美 / 演 - 斉藤由貴
神山高校教師で、図書室の司書
旧姓は郡山で、33年前に神山高校に在籍し、古典部に所属していた。33年前の真実について知っている数少ない人物のうちの一人。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/氷菓_(小説)

感想

 省エネ主義を信条とする典型的なやれやれ系ラノベ主人公の折木奉太郎は、姉の願いで潰れそうになっていた古典部に入部し、好奇心の化け物である千反田えると知り合い、奉太郎の平穏な日常は動き出す!

 

 ところからはじまる学園ラブコメと思いきや、千反田が様々な謎に「わたし、気になります!」と首を突っ込んで、奉太郎が解決する形式で物語が進行する学園青春ミステリーなんですね( ̄▽ ̄)

 

 いわゆる人の死なない「日常ミステリー」というジャンルです。この日常ミステリーのジャンルって書くの難しいと思うんですよ。不謹慎な話になりますが、ミステリーでは人が死んだ方が格段に物語が作りやすいんですよね。

 

 ちょっと考えてみてください。自分が小説を書くとして人の死ぬミステリーと、日常の謎を扱ったミステリーではどっちが書きやすいですか? バニラは人が死ぬという行動原理が明確なミステリーの方が書きやすいと思うのですが……どうでしょうか?

 

 でも、日常の謎では物語を大きくできず、読者を惹きつける行動原理も弱いため、「どうしてこいつらは、そんな些細なことを深刻ぶって語っているのか……」とキャラクターたちの心理描写と事件性に違和感が出てしまう場合があります。

 

 例にもれず、本作でも事件の大きさと、キャラクターの深刻ぶった心理描写に違和感を感じる場面が度々あるのです、がそれを除けば日常の謎というジャンルも殺人が起こるミステリーと同等に面白いです( ̄▽ ̄)

 

 よくこんな日常の謎を思いつくなと感心しっぱなしです。物語の前半は古典部に伝わる『氷菓』という冊子に込められた謎を巡り、奉太郎たちが通う神山高校の文化祭であるカンヤ祭の真相を巡るストーリーが展開され、後半からは学校や奉太郎たちの周辺で起こる些細な謎を、解決する話で繋がれていました。

 

 原作は米澤穂信さんの『古典部シリーズ』で、天下の京都アニメーションがアニメ化しました。さすが京アニクオリティーです。作画がとんでもなく良くて、キャラクターたちの所作が細かく柔らかみがあって可愛いんですよ。

 

 中には京アニの最高傑作と評す人もいるくらいです。奉太郎と友人の福部のへりくだったセリフ回しに違和感を感じる人も多いと思いますが、そのセリフ回しあってこその『氷菓』だと思うので、そこだけ目をつぶって観ることができれば日常ミステリーの最高傑作だといっていいくらい面白い作品だと思います('◇')ゞ

予告

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