ストーリー
2011年のアメリカ・フロリダ州。空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょう ジョリーン〈ジョジョ〉)は轢き逃げ犯として、州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)へ収監されてしまう。承太郎から差し入れられたペンダントに入っていた「矢」の破片によってスタンド能力に目覚めた徐倫は、なんとか目前の危機を乗り切る。だが、同刑務所は危険な犯罪者や厳重な警備で知られるだけでなく、とある目的からスタンド使いが何人も集められている場所でもあった。
登場人物・キャスト
主人公
- 空条 徐倫(くうじょう ジョリーン)
- 声 - 沢城みゆき / 同左 / ファイルーズあい[3]
- 囚人番号:FE40536 / 罪状:殺人、死体遺棄、窃盗(刑期:15年+脱獄未遂5年)
- Part6の主人公。Part3『スターダストクルセイダース』の主人公・空条承太郎の娘で、Part2の主人公・ジョセフ・ジョースターの曾孫。
徐倫の仲間たち
- エルメェス・コステロ
- 声 - 米本千珠 / 同左 / 田村睦心[3]
- 囚人番号:FE40533 / 罪状:武装強盗(刑期:8年)
- 徐倫と留置所で知り合ってから友人になった女性。明るく情に厚いが、目的のためにははっきりと覚悟を決める性格。年齢は21歳(作中テロップ)または23歳(単行本プロフィール)。
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- エンポリオ・アルニーニョ
- 声 - 北西純子 / 同左 / 種﨑敦美[3]
- G.D.st刑務所に住んでいる、野球のユニフォームを着た少年。物語序盤、徐倫が訪れた面会人と会いに行く際、会ってはいけないと警告しに現れた。
- フー・ファイターズ(F・F)
- 声 - 白石涼子 / 同左 / 伊瀬茉莉也[3]
- 【破壊力 - B / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - B】
- 囚人番号:FE39423 / 罪状:誘拐(刑期:7年)[注 2] / 左記は共に囚人・エートロ(22歳)に対してのもの。
- プッチがプランクトンにスタンドのDISCを与えたことで知性を持ち生まれたミュータント。普段は無数の黒く小さいミジンコのような姿をとっているが、それらが集結することで人型の近距離パワー型スタンドのような姿となる。通称「F・F」。
- ウェザー・リポート
- 声 - 大川透 / 同左 / 梅原裕一郎[3]
- 囚人番号:MA152403 / 罪状:殺人未遂(刑期:6年)
- エンポリオの秘密の部屋に滞在している男囚。刑務所収監以前の記憶を何者かに奪われており、取り戻すために徐倫に協力する。名前も思い出せないため、スタンド名を仮の名として使っている。寡黙だが思いやりのある性格で、冷静沈着かつ判断力・洞察力に優れ、徐倫にとっては頼れる兄貴分的存在。バッファローの帽子を被っている[11]。
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- ナルシソ・アナスイ
- 声 - 中村悠一 / 同左 / 浪川大輔[3]
- 囚人番号:MA28050 / 罪状:殺人(刑期:12年)
- ウェザーと共にエンポリオの秘密の部屋に滞在している男囚。極度の分解癖で、10歳の時にポルシェを細かく分解し病院に入れられたことがある。学生時代に恋人が浮気する現場に遭遇、その女性と浮気相手を「分解」し、懲役刑を受けてG.D.st刑務所に入所する。
DIOの息子たち
- ウンガロ
- 声 - 山崎たくみ
- 母親はDIOの食料となり死亡。将来に絶望して麻薬中毒者となっていたが、オーバードースによって病院に搬送されてきたところにDIOの魂と一体化したプッチと出会い、スタンド能力に目覚めた。
- リキエル
- 声 - なし / 近藤隆 / 古川慎
- 母親はウンガロ同様DIOの食料とされて死んだ。生きる目的を失って暴走族に入り、さらに左の瞼が勝手に閉じてしまうパニック障害を患っている。高速道路を逆走し事故を起こして病院に搬送されてきたところにDIOの魂と一体化したプッチと出会い、スタンド能力に目覚めた。
- ドナテロ・ヴェルサス
- 声 - 宮下栄治 / 同左 / 星野貴紀
- 母親はジョルノ同様健在であったが、遊び人だった上に再婚するとドナテロを完全に放置した。13歳の時に両親への反発から数日間のつもりで家出をしたが、その際に有名野球選手のスパイクシューズ窃盗の冤罪により少年更生施設に送られたことを皮切りに、中途半端に目覚めたスタンド能力による不幸が頻発し、身も心もボロボロのまま社会から隠れるようなヘトヘトの人生を歩んでいた
その他の登場人物
- 空条 承太郎(くうじょう じょうたろう)
- 声 - なし / 小野大輔 / 同左[3]
- Part3『スターダストクルセイダース』の主人公。徐倫の父。圧倒的なパワーとスピード、精密動作性に加え、最大5秒間時を止める能力を持つスタンド「スタープラチナ」を操る。年齢は40歳前後。
- DIO(ディオ)
- 声 - なし / 子安武人 / 同左
- Part1、Part3でジョースター家の宿敵として登場した吸血鬼。Part3で承太郎に倒された。
- プッチの回想シーンで登場し、プッチに自分の骨を渡して「天国へ行く方法」を話す。
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詳細は「ディオ・ブランドー」を参照
- 緑色の赤ちゃん
- 声 - 大谷育江
- 正式名称不明。DIOの骨(右足)が特別懲罰隔離房棟の38人の囚人を植物化し、その魂を吸収したことで生まれた謎の存在。植物の性質を備える、人型の生物。長いまつ毛が特徴で、ジョースター家およびDIOと共通の「星形の痣」を持つ。
- 自らに近付く徐倫とアナスイに攻撃を仕掛けるが、徐倫の「星形の痣」に興味を示したのか能力を解除して懐く。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ストーンオーシャン
感想
とうとう、プッチ神父は緑色の赤ちゃんと接触を果たし、天国へ至るための能力を獲得するのです(≧▽≦) 第1部の主人公 ジョナサン・ジョースターから始まった物語は、第2部 ジョセフ・ジョースター、第3部 空条承太郎 、第4部 東方仗助、第5部 ジョルノ・ジョバァーナ、そして歴代最大のスケジュールで描かれる、第6部 空条徐倫にて、脈々と続いてきた、ジョースター家の血統に終止符が打たれることになりました!
ディオの息子たちが現れたあたりから、スタンドの能力が世界規模になってましたが、ラストの『メイド・イン・ヘブン』のスケジュールは手塚治虫の『火の鳥』未来編に匹敵しますよね。
宇宙は終わると縮小し、新たに始まるという説も有力視されていますが、メイド・イン・ヘブンの時間の加速により、宇宙を一巡して新たに始まった世界をプッチ神父は天国と呼びました。
壮大過ぎて理解が追いつきませんが、プッチ神父にとって天国に至る提議は『覚悟』なのです。
たとえば、五年後の未来何が起こるのか? 人類全員がそれを知っている。
加速した時の旅で、自分がいつ事故にあい、いつ病気になり、いつ寿命が尽きるのか? すでに体験してここにきた。
人といつ出会い……そして別れるのか? 戦争がいつ起こり、時代がいつ変わるのか?
誰に恋をし、誰を憎むのか? 自分はいつこどもを産み、子はどんな成長をするのか?
誰が犯罪を犯し、誰が発明や医術を生むのか?
頭脳や肉体ではなく、精神が体験して覚えて知っているのだ!
悪い出来事の未来も知ることは「絶望」と思うだろうが、逆だッ!
明日「死ぬ」とわかっていても「覚悟」があるから幸福なのだ。
「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン by エンリコ・プッチ
難解な幸福論ですが、なるほどと唸らされてしまいますよね( ̄▽ ̄) 運命論では、森羅万象ありとあらゆることは運命によって定められ、運命を変えることはできないとされています。
なら、あらかじめメイド・イン・ヘブンの能力により、宇宙を一巡させ、未来に起こることを知り、覚悟を決める時間を与えられたら人間はどうなるのでしょう? 第一部のジョナサン・ジョースターの師匠ツェペリはこんな言葉を遺しています。
「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!
「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
いくら強くてもこいつら屍生人(ゾンビ)は「勇気」を知らん!
そして、第五部の主人公ジョルノ・ジョバァーナも
「覚悟」とは暗闇の荒野に‼進むべき道を切り開く事だッ!
と言っています。未来をあらかじめ知ることは、幸か不幸か人によって意見が分かれますが、「ジョジョの奇妙な冒険」という物語は第一部から一貫して、人間の精神力の強さを描く人間賛歌なのです。
この第6部で第1部から説かれ続けた「『恐怖』を我がものとする」機会が全人類に与えられようとしていたのです! ですが、現実の人間はジョジョの登場人物のように強靭的な精神力を持っていないので、恐怖を我がものとすることができる人など、ほんの一握りの人たちだけでしょうけどね( ̄▽ ̄)
だから、一般人としてはプッチ神父の野望が潰えて良かったと言えるでしょう(^▽^;) 第7部からはパラレルワールドで新たな物語が展開されますが、荒木先生の発想力が凄いですよね。
何でも、スタンドの能力や、ストーリー構成を描き切ってしまったので、一端ジョースター家の血統に終止符をことを決めたそうです。ジョジョは一体どこへ向かおうとしているのか? 運命を見届ける覚悟はできてるか、オレはできてる、では('◇')ゞ