ストーリー
2007年アカデミー賞Ⓡ最多4部門 作品賞・監督賞・脚色賞・編集賞 受賞!!
ギャング映画の巨匠マーティン・スコセッシ監督が放つ 超一級クライム・サスペンス!
マフィアに潜入した警察の男VS警察に潜入したマフィアの男
貧困と犯罪が渦巻くボストン南部で生まれ育った二人の男。
ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)は、犯罪者の一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志す。一方、ボストン南部一体を牛耳るマフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)の手によって、幼い頃から腹心の弟子として育てられてきたコリン・サリバン(マット・デイモン)もまた、警察官を志す、、コステロの内通者となるために。
同じ警察学校を優秀な成績を収めた二人は、お互いの存在を知らぬまま、それぞれの道を歩き出す。
マフィアへの極秘潜入捜査を命じられたビリーは、自ら犯罪者へと実を落としてコステロのもとへ身を寄せ、少しでも疑われれば殺される、危険と背中合わせの日々を送る。一方コリンは、エリート警察官としてマフィア撲滅の最前線に立ちながら、警察の動きをコステロに逐一知らせ、捜査の手から逃し続ける。
やがて、マフィアと警察の双方で始まったスパイ探し。自分の正体を暴かれることなく、どちらが先に相手にたどり着けるのか。引用元:https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2080/
登場人物・キャスト
レオナルド・ディカプリオ | 内田夕夜 |
ジャック・ニコルソン | 石田太郎 |
マーク・ウォールバーグ | 咲野俊介 |
アレック・ボールドウィン | 加藤亮夫 |
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/ディパーテッド
感想
本作は台湾の『インファナル・アフェア』という映画のリメイク作品になるそうです。原作を知らないので比較はできませんが、リメイク版がこれほど面白いのですから、原作の面白さは保証されているでしょう。
物語は警察に潜入したマフィアの男「コリン」とマフィアに潜入した警察の男「ビリー」の視点を交錯させながら展開されます。どこかで聞いたことある設定ですが、恐らくこれが元ネタだったんですね。
まるで『デスノート』で警察内部に潜入したキラとLの攻防のようで、警察とマフィアは互いにネズミをあぶり出そうとする展開はスリル満点です(≧▽≦)
ビリーとコリンどちらもバレたら終わりですが、本作は圧倒的にビリーの方が不遇なんですよ(^▽^;) レオ様が出演する映画って、報われない話が多い印象です。ビリーは親戚に犯罪者の多い家庭で生れ、幼い頃から周囲の人たちにやっかまれいました( ;∀;)
ですが、ビリーは負の連鎖を自分の代で断ち切るため、みんなを見返すために必死に勉強して、優秀な成績を収めて警察学校を卒業し刑事になるのです。が、着任早々、上司のパワハラ、主にディグナム巡査部長↓
から遭い、ほぼ強制的に、マフィアへの潜入捜査を押し付けられるのです。
毒を以てでしか、毒は制せないのでしょうけれど……やってることが完全にマフィア側のそれですよね(^▽^;) こんなことやってたんじゃ警察のイメージが悪くなってしまいますよ(;^ω^)
そして、マフィアに潜入するのですが、ビリーは根がやさしい人なので、マフィアの悪事に加担するにつれて、だんだん精神を病んで薬に依存し、心身ともにボロボロになってしまうのです。そんな時に受けたカウンセリングでマドリンという女医と出会うのですよ。
何という運命のいたずらでしょう! 実はマドリンは警察に潜入しているマフィア、コリンの恋人だったのです! マドリンはコリンを愛しながらも、傷を抱えた野良犬みたいなビリーに惹かれ……肉体関係を持ってしまうんですね~(´-ω-`)
その後、潜入捜査は進み、警察はマフィアのボスであるフランク・コステロが行おうとしている麻薬取引現場を突き止め、突入することになります。コステロはそこで命を落とし、ビリーの潜入捜査は終わりましたが、まだ警察に潜入しているネズミはわかっていない状況です。
しかも、警察とマフィアの抗争で、ビリーに潜入捜査を命じたクイーナン警部は殉職してしまっていて、ディグナム巡査部長も責任を取って、捜査班から追放されてしまっていたのです(>_<)
つまりです、敵を騙すには味方からといいますが、ビリーが潜入捜査官であることをクイーナン警部とディグナム巡査部長しか知らない状況で、もしビリーが潜入捜査官であるデータを消されてしまえば、ビリーは正真正銘のマフィアにされてしまう危険性があったのです……。
もうちょっと保険かけとこうよ、と思ったのはバニラだけではないはず……。コリンはビリーからパスワードをいち早く聞き出し、ビリーが潜入捜査官であったことを証明するデータを消去してしまったではありませんか!
これではまるで「ミイラ取りがミイラになる」です……。果たして、ビリーはどうなる! という話です。最後は賛否がかなり別れる結末ですが、監督だって違う結末を考えなかったわけがありません。
ですが監督は甘ったるい結末より、あの結末の方が本作の雰囲気には合っていると思ったんでしょう。バニラもどちらかというと、この結末の方が作品が引き締まる気がしました。最後まで結末がわからないストーリーもさることながらですが、一流俳優たちの演技力が圧巻の作品でした('◇')ゞ