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ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ SF/ドラマ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』「逃げたら一つ、進めば二つ」

引用元:プレミアムバンダイ

『A.S.122――数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。

モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。

名はスレッタ・マーキュリー。無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。』

 

機動戦士ガンダム』シリーズ、初の女性主人公です。言われてみれば、歴代ガンダムの主人公は皆男性ですね(。´・ω・)? 『∀ガンダム』の主人公は女性に見えなくないですが、彼も男性ですし、これだけシリーズが続いていて女性主人公がいないとなると故意的ですよね。

 

 そんな女性主人公スレッタ・マーキュリーパイロット養成学校の「アスティカシア高等専門学園」に入学して始まる学園物かと思いきや、企業同士の利権争いや、財閥同士の婚姻問題、スペーシアン(宇宙移住者)とアーシアン(地球居住者)などの初代ガンダムでいうスペースノイド(宇宙移住者)とアースノイド(地球居住者)の問題なども絡んで、常に戦争の火種がくすぶっている展開はガンダムらしいです(*´▽`*)

 

 水星からの編入生スレッタはアスティカシア高等専門学園に到着する間際、まるで『星を継ぐもの』の描写を彷彿とさせられる宇宙服で宇宙を浮遊しているミオリネ・レンブランというアスティカシア高等専門学園の生徒を救助します。

 

 が、実はミオリネさんは逃亡計画の真っただ中で、スレッタが助けたことで逃亡計画は失敗してしまったんですよ(^▽^;) ミオリネさんは怒り心頭で「責任取ってよね!」とスレッタに迫ります。それがスレッタとミオリネさんの出会いでした。

 

 まるで、ラブコメの一話のような展開ではないですか? でも、女性と女性ですよ。そんな出会いから入学早々、ミオリネさんの花婿(予定)のグエル・ジェダークとひと悶着あり、スレッタとグエルくんはミオリネさんをかけて決闘することになるんですね。

 

 もちろん、拳や銃剣などを使った時代遅れの決闘ではなく、パイロット養成学校ならではのモビルスーツを使った決闘です。学校の誰もがグエルくんが勝つと思っていました。それもそのはず、グエルくんは学園最強のパイロットであるホルダーだったからです。

 

 ですが蓋を開けてみれば、グエルくんはなす術もなくスレッタに瞬殺されてしまったのです! 煽るだけ煽ってあっさり負け、スレッタの凄さを学園の生徒だけではなく、視聴者にも知らしめたグエルのかませ犬の仕事はアッパレでした( ̄▽ ̄)

 

 一応グエルくんの保身のために言っておきますが、グエルくんが弱かったわけでは当然ありませんよ。相手が悪かっただけです。スレッタの機体は身体拡張技術「GUNDフォーマット」を搭載したGUND‐ARM(通称ガンダムガンダムエアリアルだったからです(゚Д゚;)

 

 それに比べてグエルくんの機体はザクです。ガンダムエアリアルは「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」なんで、他のモビルスーツとの性能が桁違いなんですね。では、どうしてグエルくんもGUNDフォーマットを搭載したGUND‐ARM・ガンダムに乗っていないのか? 

 

 それが本作の肝になるところで、GUNDフォーマットは使用者に多大な負荷をかけるため、使用者を死に至らしめることが判明し、生産中止になりました。では、そんな危険なガンダムを何故スレッタが乗っているのかという話になりますね。

 

 実は、スレッタの母親はGUND‐ARM製造関係者だからです。そのような経緯でスレッタはガンダムに乗る機会があったわけですが、今のところどうしてガンダムに乗ってもスレッタだけが大丈夫なのかは謎のままです(。´・ω・)?

 

 そんなこんな一方的な暴力でグエルくんに勝利したスレッタは、契約通りミオリネさんの花婿になるんですね。そうです。この発想はすごい。ガンダム×百合です! バニラの分析ですが、今まで女性主人公が現れなかったのは、ガンダムの主な視聴者層が男性だったからだと思うんです。

 

 ガンダム主人公を男性にすることでヒロインとの恋愛要素を盛り込むことができ、男性視聴者にカタルシスを与えることができたのではないでしょうか。でも、女性主人公にしてしまったら恋愛対象が男性になってしまうので、男性視聴者が多いガンダムでは受けが悪かったでしょう。

 

 例えるなら男性が乙女ゲームをするようなもんですね(^▽^;) まあ別に問題はありませんが、拒否反応を起こす男性もいると思います。だけど、本作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は主人公が女性ですが、百合にすることで男性視聴者のニーズにもしっかり答えている。

 

 近年では百合も一ジャンルとして確立されていますが、ジェンダー格差が今よりもあった昔だと公に百合をしてしまうことは憚られたと思います。これも百合を受け入れる土台ができていたから作れるようになった作品だと思いますね( ̄▽ ̄)

 

 あと、現代的なキャラデザも馴染むまでは違和感がありましたが、慣れてしまうとみんなとってもいいキャラデザだと思います。新しいガンダムというのをコンセプトにしているらしく、キャラデザは新参加のモグモという人を始めとする4人でデザインしているらしいですね。

 

 スレッタの姿や挙動がタヌキっぽいというのがSNS上で広がったみたいで、スレッタをタヌキにしたイラストや二次創作の漫画がpixivなどに沢山公開されていて、それを見て楽しんでいました。色々と衝撃的な第12話を終えて、第2期が4月から始まるらしいので楽しみに待ちたいと思います('◇')ゞ

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