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ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ SF/恋愛『失われた未来を求めて』「これが! シュタインズ・ゲートの選択だ!」

引用元:dアニメストア

 長すぎることで有名で、読破した者はほぼいないであろうマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』からタイトルをもじったであろうと思われる『失われた未来を求めて』。タイトルに惹かれて視聴してみました('ω')ノ 

 

 もとは18禁美少女ゲームが原作らしいですが、少しのサービスシーンはあるものの全然いやらしくないので安心してください履いてますよ! です( ̄▽ ̄) 意外と18禁ゲームってストーリー性のある作品が多いような印象ですね。

 

 例えば『Fate』シリーズとか『CLANNAD』をはじめとするKye作品など、アニメ史に燦然と輝く人気シリーズの元は18禁ゲームが原作なんですってよ、知ってましたか奥さん?( ̄▽ ̄)

 

 その証拠に、ちょっとストーリーを聞いてくださいよ旦那(´▽`) 時代設定は2008年10月初頭から、(たぶん10年くらい時代が経っていると思うので)2018~2020年くらいです。物語の始まる原因となる2008年10月に何があったのか(。´・ω・)?

 

 主人公秋山奏(あきやま そう)は、まじかに迫った文化祭の準備や、所属する天文学会のメンバーが持ち込む問題、そして校内に現れる幽霊、眠り病、事故多発区の調査に追われ忙しい毎日を送っていました。

 

 天文学会の仲間とくだらないことで笑い合ったりして、このまま平穏にときが過ぎるのだろうと思っていたある日、幼馴染の佐々木佳織(ささき かおり)が事故多発区でバスに轢かれて意識不明になってしまいます(゚Д゚;)

 

 ここまでが一話で、第二話になるとあのバス事故がなかったかのように、平穏な日常が戻ってきているのです(。´・ω・)? まるで『ひぐらしのなく頃に』みたいですね( ̄▽ ̄) 

 

 勘のいい皆さまならお気づきでしょう――そうです、量子力学でおなじみの多世界解釈パラレルワールド)の世界になったのですΣ(゚Д゚) バニラはSFは好きですが「量子力学? なにそれおいしいの(´▽`*)」ってくらい理系は苦手ですから、数式とか使った説明はできません。

 

 が、バニラ節で量子力学多世界解釈を説明すると、猫です、箱です、生きてます、死んでます、そういうことです。はい(^◇^)(わからんわい!( `ー´)ノ)。端的にわかりやすく説明したつもりですけどね(。´・ω・)? 

 

 じゃあ、もう少し詳しく説明します。オーストリアの物理学者エルヴィン・シュレーディンガーという人が1935年に発表した『シュレーディンガーの猫』という、半分の確率で毒ガスが出る箱の中にかわいい猫ちゃんを入れるという、猫派のみなさんなら、いな犬派であろうと、怒り心頭であろう思考実験の話で、猫が生きている世界線と、死んでいる世界線が重なり合った状態であると唱えているのです(。´・ω・)?

 

 いや~、何のこっちゃですよね( ̄▽ ̄) 「そんなのファンタジーやフィクションの話だろ」って思いますよね。だけど、ほんとうに量子などのミクロの世界では、同じ瞬間に、別々の場所、あるいは重ね合わさった状態で量子が存在しているらしいのです(゚Д゚;) 

 

 つまり日本にある量子が、同時にブラジルにあるなんてことも起こりえるわけですよ。それらの量子たちは観測することではじめて確定されるというのですね(。´・ω・)? つまり、『シュレディンガーの猫』の猫ちゃんは観測されるまでは、生きた世界線の猫ちゃんと、死んだ世界線の猫ちゃんが重なり合った状態で存在しているらしいことになっているわけです(-_-;)

 

 それらの仮説から多世界解釈などの説が提唱されているわけですが……理屈はわかっても、実感的にわかりませんよね~( ̄▽ ̄) まあ、そういうことなので考えるな! 感じてください(´▽`*) 

 

 そして、佐々木佳織が事故に遭う前の数日前の世界で、幽霊調査をしていると突然全裸の古川ゆいと名乗る少女が倒れているのを奏くんが発見します。何で全裸やねん( `ー´)ノ 物語を最後まで観ても全裸である必要性があったのかはわかりませんでしたが、視聴者サービスということで大目にみてください( *´艸`)

 

 ゆいちゃんは何と、未来の世界から佳織ちゃんを助けるために、未来の奏くんらによって送り込まれた人造人間だったのです( *´艸`) ゆいちゃんを過去に送り込むようになるまでの、方法や理論の説が面白くて、脳は量子チューリングマシンであると作中で言われています。

 

 ややこしい単語を使って説明されていましたが、要は「脳は量子コンピューター」である、ということなのだと思います。脳がコンピューターであるなら佳織ちゃんの記憶や意識を人造人間である、ゆいちゃんの体に移す(コピー)ことも可能なはずと考えて実行するのですが、どうしても上手くいかず諦めかけたとき、ふと閃きます。

 

 ゆいちゃんをAIユニットと呼ばれるセーブポイントの役割を担う謎の黒いボックスがある過去に転送できないか、と。どうして過去に飛べるのかはわかりませんが、量子は過去と未来、あらゆる時間と重なり合った状態だということなら、過去の奏くんたちに観測させることであるいは可能かもしれないと妙に納得できてしまうのですよ( *´艸`)

 

 過去に戻れたはいいものの、佳織ちゃんを助けようとすればするほど、因果の鎖でもあるかのように、事故にあう未来を変えることはできないのです( ;∀;) 幼馴染を救うため時間遡行、つまりタイムトラベルを行い歴史を改変するという、『シュタインズ・ゲート』によく似て、いや明らかに意識しているであろう場面が多々見受けられます。

 

 が、時間遡行ものには必ず生じるパラドックスや矛盾を、パラレルワールドはいつか一つに結合するという説を使って解決しているし、もし、そうなって佳織ちゃんが死ななかった世界線に行けたとして、そのばあいゆいちゃんの存在はどうなるのか? という問題も理論的にはどうあれ、納得する感じでパラドックスを解決しています。

 

 全12話と丁度いい話数で、ラスト2~3話で1話から張り巡らされた伏線が回収されるのは、やっぱり鳥肌ものですね(≧▽≦)

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