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映画 スリラー/ミステリー『ウインド・リバー』「撃つんかい撃てへんのかい撃つんかい撃てへんのかい!」

引用元:yahoo!映画-yahoo! JAPAN

 アメリカ中西部に位置する・ワイオミング州ウインド・リバーインディアン保留地という山岳地帯で先住民族ネイティブアメリカンの少女ナタリーが遺体で発見され、司法解剖でナタリーは数人の男たちからレイプされた後、雪山を10キロもの距離助けを求めて移動していたことがわかります(;´・ω・) ナタリーにいったい何があったのか? BIA(インディアン部族警察)であるベンはFBIに捜査の協力を頼みますが、やって来たのは新米女性捜査官のジェーン一人でした。

 

 そのあたりからでも先住民に対する差別意識がうかがえますね(;^ω^) 現在のアメリカでネイティブ・アメリカンたちが抱える問題も描かれていています。世界中で言えることですが、アメリカ、またはヨーロッパでは未だに白人至上主義思想が根強く、黒人・黄色人種先住民族などが不条理な差別を受けていますからね……(´-ω-`) 黒人や黄色人種では就けない職業があったり、公にはなりませんが不条理な差別があるのは良く知られた話です(´・ω・`)

 

 近年話題になった出来事を取り上げるなら、白人なら黒人や黄色人種を殺しても罪が軽減される、酷いときには罪にならないというのが大々的に露呈したニュースは記憶に新しいと思います……。殺されたのが白人の女性だったら、もう少しFBIも本腰を入れてくれたでしょうし……。下手に正義感振りかざすと、いじめ問題などと同じ理由で「出る杭は打たれる」わけで……なかなかこのような問題は難しいです……( ;∀;) 無力なバニラをお赦しください(ノД`)・゜・。

 

 そのような問題で、ほとんどの人が傍観者に徹するわけですが、ジェーンは人一倍正義感が強い新人でまだすり減っていないので、とにかく捜査に積極的なんですね(≧▽≦) こういう人がいるから、人間まだ捨てたもんじゃないって思えるのです(´艸`*)(誰目線(; ・`д・´))。

 

 ジェーンは黒人や白人、先住民関係なく捜査してくれます。ジェーンはナタリーの発見者であるハンターのコリーと捜査を開始するのです。まずは殺されたナタリーの両親に会って情報を聞き出し、その事件にナタリーの兄が係わっているかもしれないことを知ると、すぐさま捜索に移ります。ナタリーの兄を見つけましたがそのとき、銃撃戦になって、ジェーンは人を殺してしまうのですね……( ̄▽ ̄)

 

 その辺は本当に日本人と感覚が違いますよね(;^ω^) 日本の刑事ドラマとかだと、刑事が犯人に銃を構える場面はありますが、撃つぞ撃つぞと見せかけるだけで「撃つんか、撃たへんのか、撃つんか、撃たへんのか」とまるで吉本新喜劇の「乳首ドリルすな!」のネタのような場面が繰り広げられますが、アメリカは何のためらいも葛藤もなく平気で撃って射殺してしまうこともありますからね……(;´・ω・) よくアメリカでは犯人を撃ち殺してしまったことが問題にされますが、アメリカのドラマや映画を観ていても、「そりゃそうなるわ」と思ってしまいます……(~_~;) 

 

 だってためらいもなく撃つんだもん……。それを観るとアメリカってやっぱり怖いな……( ;´Д`)って思います……。もし、アメリカに旅行に行くことがあって、警察に銃を突きつけられるような事件に遭遇したら、抵抗しない方が身のためですよ……(冗談じゃなく(; ・`д・´))。

 

 最終的にナタリーをレイプした男たちとも銃撃戦になるのですが、男たちをみんな(だったと思いますが(。´・ω・)?)射殺してしまいますからね。あまりに一方的な射殺になっていて、悪いことをしている犯人たちではありますがちょっと同情してしまうというか……(;^ω^) 警察なら犯人を逮捕するという大義名分があったら、一方的な虐殺のような殺人も許されるのか? と思ってしまいました。

 

 罪は法廷で裁かれるというのが民主主義の考え方じゃないのか? と一個人の感覚として思います。まあ、恐らく平和な日本という国の価値観で物事を判断している、綺麗ごとなのは重々理解していますが、それでもアメリカの価値観を理解できないことはありますね(´-ω-`) この物語は実際にあった事件を映像化しているものなので、現在のアメリカを知る上で大変勉強になる作品でした('◇')ゞ