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ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメーション映画 SF「映画ドラえもん のび太の宝島』「歴代映画ドラえもん興行収入第1位!」

引用元:Amazon

 ドラえもん映画は数ありますが、映画ドラえもん興行収入ランキング1位はなんと53億7000万円でこの『映画ドラえもん のび太の宝島』なのですΣ(・ω・ノ)ノ! 日本映画の大ヒット基準が製作費を興行収入が上回ることや、上映映画館が多いこと、予想や期待を上回ったどうかなどの曖昧な基準なので、あまりあてにはなりませんが、興行収入が10億円超えたら大ヒットだと言われるみたいです。で、ドラえもん映画はどの作品も軽く10億を超えている作品ばかりなので、制作すれば常に大ヒットなのですね~( ̄▽ ̄) 日本で制作された殆どの映画は10億にも満たないので、『ドラえもん』の凄さがわかります。

 

 この『映画ドラえもん のび太の宝島』はタイトルに宝島と付けられているので、お気づきのかたもおわれると思いますが、スティーブンソンの『宝島』をベースに作られているのですね。バニラは『宝島』の小説は読んだことありませんが、昔再放送でしていたアニメ『宝島』は観ていた記憶があります。幼い頃の記憶なので曖昧なのですが、ジョン・シルバージムを裏切ったときはショックだったのを覚えていますね……( ;∀;) また『宝島』のアニメを見返してみてもいいですね(*´▽`*)

 

 話しがそれましたが、この『のび太の宝島』も、のび太くんが、何でもできるよ出木杉くんでおなじみの(べつにおなじみちゃうけどな(´・ω・`))出木杉くんから教えられたスティーブンソンの『宝島』に感化されて、宝さがしの冒険がしたいと、いつものようにいつものごとくドラえもんにお願いすることで始まります。で、いつものようにいつものごとく「しょうがないな~のび太くんは~」というようにドラえもん宝探し地図という秘密道具を出してくれました。

 

 この宝探し地図、実は『映画ドラえもんのび太の南海大冒険』という映画でも使用されているのです(*´▽`*) その他にも、なりきりキャプテンハットという道具も南海大冒険で登場しているのですね~。新旧でオマージュがあるので、旧作を観ている人はより一層楽しめるのですよ~(´艸`*) 南海大冒険と雲の王国をオマージュしていると思われる箇所は散見されますが、のび太の宝島はオリジナル作品なので、大筋の話は違っています。

 

 ドラえもんから宝探し地図を出してもらったはいいですが、この宝探し地図、世界のどこかにある宝物のありかを、一ミリもずらすことなく突かなければ反応しないという、相当な確率を要求される道具なのですが、のび太くんは何と一発目で宝物のありかを当ててしまうのですΣ(゚Д゚) あとは、宝島に行くだけで、どこでもドアタケコプターで行けばあっという間ですが、のび太くんがしたいのは冒険なので、ドラえもんは船を出してしずかちゃんやスネ夫ジャイアンたちとゆっくり船旅をすることになります。

 

 宝島周辺に着くと、何と海賊にしずかちゃんをさらわれてしまい、フロックという少年とクイズというオウム型ロボットを拾うことになるのでした。宝物を集める海賊たちの目的は何か? アマゾンのレビュー欄では酷評の嵐でしたが……、ドラえもん映画にとってもっとも大切な、夢と希望と冒険は詰まっていますので、楽しく観ることはできバニラは大満足です(´艸`*) 確かに昔のドラえもん映画にあった、哲学的要素や、雰囲気は薄いのは否めませんが、それを言うなら今現在制作されている小説、漫画、アニメ、映画、音楽、などの創作物の殆どはテンプレートに沿った大量生産・大量消費されるエンターテインメントです。

 

 そこのところを否定してしまうと、現在の資本主義社会は成り立たなくなってしまいますよ(´-ω-`) それほど哲学的要素を求めるのなら、古典、例えば『カラマーゾフの兄弟』や、本作のモチーフにされたスティーブンソンの『宝島』を読む方がよっぽど有意義であると思われます。ですが、そんな難しいもの読みたいと思える人がどれだけいるのか? そうです、そんな難しい作品は良くも悪くも最大多数の人は求めていなくて、気楽に観れるエンターテインメントを求めているのですから。

 

 だから、製作者側も単純明快を意識して、時代にあったテーマや人気線を作りながら、少しでも自分の思想なり、世界を作品内で許される範囲表現するしかないのですよ。自分の描きたい物だけを書いていては、人気は出ないのですね……。人気が出なければ、赤字になってしまうのでしょうがないのです……。「悲しいけどこれ現代なのよね( ;∀;)」。楽しい時間を提供してもらえる、本当に感謝せねばなりません('◇')ゞ