ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

アニメ SF/ミリタリー/アクション 『86ーエイティシックスー』『少女は“涙”と共に。少年は“死”と共に』

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引用元:TVアニメ「86ーエイティシックスー」公式サイト

 近年まれにみる重厚なアニメでした(*´▽`*) ストーリーも終始シリアスで、テーマも重いですが、その分感動が大きいです。近年はライトなアニメが多い傾向があるので、このような重厚なアニメをもう少し増やして欲しいですね~。バニラ、こんなふざけてますが結構、重厚な話好きなんですよ('◇')ゞ だけどヘビーなアニメはなかなか視聴をためらってしまう人も多いので、利益を考えたら制作側も慎重になりますよね(-_-;)

 

 ショート動画が流行っているのと同じ理由で、ながら見しながらでも見られる作品が好まれる傾向が高いのでしょうね(-_-;) だけど、それも人間の本能で仕方ないと言えるのですよ。狩猟採集時代では、いついかなるとき命の危機に脅かされるかわからなかったので、常に色々なもの事に注意を向ける必要があって、つまりです、ながら見すれば、それだけ生き延びる確率が上がり、脳の報酬系からドーパミンという報酬をもらえるようにプログラムミングされているのですね。だから、一つのことに集中するのに、良くも悪くも、人間の脳は適していないのですよ(´-ω-`) 

 

 だから、集中して観ないといけない、重厚で複雑な作品は倦厭されてしまいます……。だけど、何もライトなアニメが駄目だと言っているのではありませんよ。バランスが大切なのです。ライトなアニメと、ちょっとストーリーに重きを置いたアニメのバランスがですね。そのバランスの観点から行ってもこの『86ーエイティシックスー』は名作の部類に入ると思います。

 

星歴2148年。サンマグノリア共和国は隣国ギアーデ帝国が投入した完全自律型無人兵器「レギオン」の侵攻に対し、同様の無人兵器「ジャガーノート」を投入。流血無き戦場を作り上げる事で脅威を退けていた。しかし、その実態は多数派民族である白系種以外を人間と見做さない狂気の差別思想から生み出された「有人搭乗式無人機」であり、搭乗させられた少数派民族は共和国85行政区の外へ追いやられた人型の家畜、「エイティシックス」と蔑まれながら絶死の戦場を戦い続けていた。そんな中、白系種でありながら軍内で差別政策撤廃の活動を行う士官ヴラディレーナ・ミリーゼは、管制担当者に多数の退役者や自殺者を出し「死神」と呼ばれるエイティシックスが居る部隊の管制を任され、自国が目を背け続けていたレギオンの真実を知る事になる。                    

                              (wikipedia 引用)

 

 サンマグロニア共和国の人々のモデルは白人で、そんなサンマグロニアの人々にエイティシックスと呼ばれる黄色人種が蔑まれているという、なんともヘビーな設定です(´-ω-`) まあ実際、現代でも肌の色による差別は無くなっていないので、リアルっちゃあリアルですね(-_-;) そんなエイティシックスである主人公、シンという少年はレギオンという殺戮兵器の進行を防いでいるのです。

 

 当然戦争ですから、エイティシックスの仲間たちは次々に死んで逝き、シンは仲間の死を背負って行くのですね。そんなある日、サンマグロニアからヴラディレーナ・ミリーゼ(通称レーナ)が、シンたちを遠隔で援護することになるのです。レーナは当初聞いていた話とエイティシックスたちの現状が違うことに強いショックを受けるのです(´・ω・`)

 

 現実世界でもありますよね……。比較的平和な日本に住んでいると、世界の国々で起こっている悲惨な現状なんて知ることはできません。毎日平気な顔をして幸福を享受しています。同時に、世界では今この感想を書いているときも人々は苦しんでいる……。何もしてあげられなくてごめんなさい……( ;∀;) と本当に申し訳なく思いますが、一般市民ができることなんて知れていて、本当に歯がゆいです( ;´Д`) バニラには祈ることしかできないのです……。神様の馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁッ(≧◇≦)

 

 そんなエイティシックスの悲惨な現状を知ったレーナは、どうにか彼らを助け出そうとするのです。だけど、どれだけ頑張ってもシンたちを助ける方法はないのです。エイティシックスは人間として観られていないので、死ぬまで戦う運命を背負わされているわけで……( ;∀;) この作品は二部構成になっていて、第一部のラストだけでも感動は凄いものでした。たった12~3話でこんな感動を視聴者に与えられる何て……;つД`)

 

 もうこれで最終回でも文句ないできですが、第二部からの話しがまた進撃の巨人のように壮大になってきて、ラストの感動はハンカチなしでは観られませ;つД`) こういう戦争作品をすると、ある一部の人は戦争の美化という意見がありますね。確かに戦争を美化している感は否めませんが、大切なのはフィクションと現実をごっちゃにしないように心がけることしかないのですよね。

 

 もし創作作品で戦争しちゃ駄目というなら、サスペンスやミステリなどで起こる殺人だっていけないことですし、少年漫画などでも主人公たちが平気で人を切ったり、殺したりしていますが、極論かもしれませんが、それらも禁止させなければなりません。当然、戦争は何があろうと非難せねばならないことですが、大切なのはフィクションと現実を一緒にしないことなのですね――('◇')ゞ