ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 SF 『プリデスティネーション』

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引用元:yahoo!映画-yahoo! JAPAN

 これぁ~凄いですよ。タイムパラドックスを突き詰めた物語で、タイムトラベルが可能になれば、このようなことが起こりえるという思考実験が描かれています。なんでも、ロバート・A・ハインラインの『輪廻の蛇』という短編が原作らしいですよ。

 ロバート・A・ハインラインの作品は『夏への扉』しか読んだことがありませんが、現代でも高い人気を誇るタイムトラベル物の礎を築いた作品であることは、間違いありません(・ω・)

 どのような物語か簡単に説明して、考察したいと思います。世界では、すでにタイムトラベルが可能になっており、本当なら起きているはずの犯罪を発生以前に阻止する役目を担った主人公が、連続爆弾魔の犯行を阻止するために、何度もタイムトラベルを繰り返しているというところから物語が始まります。

 普通、時間を操れるなら、どんな犯罪の犯人だろうと捕まえられると思いますが、この連続爆弾魔だけは何故か捕まえられないのですね(。´・ω・)?

 そんな、ある日、主人公の男(時空警察)がバーテンダーの仕事をしている最中に、ある男性がやってきて、その男性の話を聞くことになります。すると、その男性は、孤児院で育ち、昔は女性だったというのですよΣ(・ω・ノ)ノ!

  色々あって、性転換手術をすることになったのだそうです。その話に、同情したバーテンダーの男は、性転換したその男にある提案を持ち掛けることに。

 

 ※ここからはネタバレ考察です。もし、この映画を観るつもりがあるなら、本当にこの作品に限っては、絶対にネタバレ見ない方がいいですよ。だから、見るなよ、見るなよ、絶対見るなよ、です(-ω-)/

 

 詳しいストーリー説明は、ウィキペディアを見ていただくとして、考察をしていきます。実は、性転換していた男と、時空警察バーテンダーの男は同一人物ということが最後判明しますΣ(゚Д゚)

 性転換した男が、まだ女性だったころに好きになった男性がいるのですが、その好きになった人物とは、タイムトラベルした自分自身という衝撃の真実が告げられますΣ(゚Д゚) 

 二人は良い感じになり、愛し合うように……。自分と自分が性行為することにより、子供が生まれることになるのですが、その子供は生まれてすぐ攫われてしまうのですね。

 誰が攫ったかというとバーテンダーの男、つまり自分自身なのですが子供を攫って、孤児院の前に放置するのです。お気づきいただけただろうかぁ(ホラーΣ(゚Д゚))。そうです、その孤児院に放置された赤ちゃんとは、自分自身なのですよΣ(゚Д゚)

 どうして、そのようなことを時空警察がしたのかというと、爆弾魔を捕まえるには、輪廻に囚われない、存在が必要だったかららしいです。もうね、考えれば考えるほど∞の記号のようにぐるんぐるんループしていて、抜け出せないのよΣ(゚Д゚)

 この、映画に登場する人物の、バーテンダーや性転換した男、爆弾魔すら、すべて同一人物なのですΣ(゚Д゚) もし、タイムトラベルが存在しなかったら、始めから存在しなかった存在になりますよね。

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引用元:Amazon

 イメージは、こういうウロボロスのマークですね。いつからか起こった特異点によって、ウロボロスが尻尾を噛み、抜け出せなくなってしまいましたが、登場人物が生まれていることを思うと、普通に考えれば起源が存在することになりますよね。

 何らかの特異点により、ウロボロスが尻尾を噛んでしまい、抜け出せなくなってしまったのかもしれません。けれど、両方の親が自分自身なんですよね……。なら、どうやって元始の自分が生まれることができたのかの説明が付きませんし……( ;´Д`)

 無から有が生まれたとなると、それはもう神の御業です。駄目です、バニラの頭ではこのパラドックスを解き明かすことができませぬ(>_<) ウロボロスのマークみたいにグルグルグルグル廻ってしまい頭痛い……(+_+)

 つまり思うのですよ。これから先、どれだけ科学技術が発展しようと、タイムトラベルだけは実現できないということじゃないでしょうか(。´・ω・)?