ゆる文

ゆる~くアニメだとか、映画の感想文

映画 スリラー/ミステリー 『ナインスゲート』「エロイムエッサイム エロイムエッサイム 我は求め訴えたりぃぃぃぃ」

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 う~ん……(´・ω・`) どう感想を書けばいいのか、色々と迷う作品ですね。オカルト・宗教色が強くて、キリスト教の系譜や知識を知っているとより楽しめる作品であるのは間違いありません。宗教的なトラベル・スリラー・ミステリーだから、ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズが好きな人は、好きかも知れません。バニラもダン・ブラウンのラングドン教授シリーズは『天使と悪魔』から『オリジン』まで読んでいるファンなので、この手の作品は好きで興味深く視聴させていただきました(。-`ω-)

 

 賛否は別れると思いますが、謎が謎を呼ぶストーリーは知的好奇心をくすぐります。ジョニー・デップ演じるコルソという古書探偵が、世界に散らばる三冊の悪魔の本を探し求めるトラベルミステリーぽい作品に仕上がっています。そういう美術ミステリーサスペンスは好奇心をくすぐられますよね~(*^▽^*) 西洋美術と宗教は切っても切り離せないので、信仰心の薄い日本人にはなかなか理解できないところもあります。まだ西洋ではキリスト教の力が絶大で、かなりの人たちが神や悪魔、天国の存在を信じているらしいですね。

 

 この作品も三冊の本の謎を解けば悪魔の力を手入れられるという、厨二心がくすぐられる設定になっていますよ(*´▽`*) キリスト教の知識や悪魔学的な知識があれば、かなり楽しめる作品になることでしょう。謎が謎を呼び、最後の最後まですべての謎が解き明かされることのない作品なので、考察がはかどります。まあ、とにかくジョニー・デップがカッコよい(*^▽^*)

映画 ドラマ/ファンタジー/ホラー 『ブルーマインド』「恐ろしくも美しく、狂おしく淫らな、カミング・オブ・エイジ・ホラー」

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恐ろしくも美しく、狂おしくも淫らな、カミング・オブ・エイジ・ホラー」というのはこの映画のキャッチコピーです( ̄▽ ̄) 確かに恐ろしくも美しく、狂おしい物語ですわ(´・ω・`) だけど淫らというほど淫らではなかったですよ。思春期ならこれくらいあるだろうって程度です。ドラッグとかそういうのが出てくるのですが、向こうの不良中高生ってやっぱりドラッグとか普通にやっているのでしょうか? 公になっていないだけで、結構日本の高校とかでも、大麻やドラッグのやり取りがされているそうなので、別に珍しいってわけではないと思いますが……(。´・ω・)? 

 

 民族性や文化の違いは色々なところに現れるのですね。物語はとてもメタファー的で、考察のし甲斐があります。この感想をちょっと書くに当たり、ネタバレというか内容には絶対に触れずにはいられないので言ってしまいますが、ミアという一人の少女が人魚になってしまうまでの物語が描かれているのですよ。「少女が人魚になる?」と聞いて「なんじゃそりゃっ!」と思った方もいるでしょう。バニラも「何じゃごりゃっ――――!」と人魚に吠えました(≧▽≦) 

 

 人魚と言ったら、アンデルセン童話で知られる『人魚姫』が真っ先に浮かびますが、人魚姫と関係しているのか? 人魚姫は最後泡となって消えてしまいますが、ミアは最後悲しくはありますが、人間の暮らしを捨てて広大な海で生きていくことを決めるという、旅立ちのメッセージも込められているように思うので、考えようによってはハッピーエンドだと言えます。人魚というのは何らかのメタファーだったのか? それとも本当に少女は人魚になってしまったのか? 観た人によって見解が分かれるでしょうけど。

 

 両親の仕事の都合で新しい学校に転校して間もなく、ミアはいわゆるイケてるグループに入るために、ちょっと無理している感じで色々と努力するのです。その甲斐あって、ミアはイケてるグループの一員になることができるのですが、その話と並行して自分の体に普通ではない変化が起こっていることがわかります。

 

 脚にうろこができたり、足の指が水かきのようにくっついたり、魚を無性に食べたくなったりと、そのことを誰かに相談したいと思うのですが、ミアは自分でもその変化が一般的な思春期による体の変化ではないことはわかっているので、両親にも相談できずにいました。

 

 けれど、一人だけそのイケてるグループのリーダー格の女子、ジアンナにだけは打ち明けるのですよ。初めはパシりに使われたり、万引きや買春の強要など色々といじめのようなことをしていてどうなんだ~……と思っていましたが、そのジアンナにも家庭の事情など色々とあって、最終的にはミアと心を通わせるまでになるのですよ(´・ω・`) 驚きです。

 

 そして、ミアとジアンナは友情を深めるのです。百合っぽいですが、また百合とは違うのかなと思います。百合と友情の違いって意外とわかりずらいですよね(。´・ω・)? プラトニックな百合もあるでしょうし……、結局観た人がどう感じるかってことなのだと思います。

 

『私の男』や『砂糖菓子の弾丸はうち抜けない』『少女七竈と七人の可愛そう大人』『荒野』などで知られるジュブナイル小説を得意とされている桜庭一樹さんの話が好きな人にはハマると思います。何を隠そう、バニラも桜庭さんの作品好きなので、この作品謎が多いですが不思議と食い入るように見入ってしまいました。以前観た『ぼくのエリ 200歳の少女』と似ている雰囲気があって、ハマる人にはハマる映画です、が観るのが辛い人もいると思います(´-ω-`)

 

 この年頃の子を主人公にしたいわゆる青春物とか、ジュブナイル物ってどうしてこうも痛々しいのでしょうね……。大人になるにつれて、捨ててしまった”もの”を輝かしいくらいに見せつけられるからなのか、昔を思い出して感傷的になってしまうからなのか('◇')ゞ

アニメーション映画 SF「映画ドラえもん のび太の宝島』「歴代映画ドラえもん興行収入第1位!」

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 ドラえもん映画は数ありますが、映画ドラえもん興行収入ランキング1位はなんと53億7000万円でこの『映画ドラえもん のび太の宝島』なのですΣ(・ω・ノ)ノ! 日本映画の大ヒット基準が製作費を興行収入が上回ることや、上映映画館が多いこと、予想や期待を上回ったどうかなどの曖昧な基準なので、あまりあてにはなりませんが、興行収入が10億円超えたら大ヒットだと言われるみたいです。で、ドラえもん映画はどの作品も軽く10億を超えている作品ばかりなので、制作すれば常に大ヒットなのですね~( ̄▽ ̄) 日本で制作された殆どの映画は10億にも満たないので、『ドラえもん』の凄さがわかります。

 

 この『映画ドラえもん のび太の宝島』はタイトルに宝島と付けられているので、お気づきのかたもおわれると思いますが、スティーブンソンの『宝島』をベースに作られているのですね。バニラは『宝島』の小説は読んだことありませんが、昔再放送でしていたアニメ『宝島』は観ていた記憶があります。幼い頃の記憶なので曖昧なのですが、ジョン・シルバージムを裏切ったときはショックだったのを覚えていますね……( ;∀;) また『宝島』のアニメを見返してみてもいいですね(*´▽`*)

 

 話しがそれましたが、この『のび太の宝島』も、のび太くんが、何でもできるよ出木杉くんでおなじみの(べつにおなじみちゃうけどな(´・ω・`))出木杉くんから教えられたスティーブンソンの『宝島』に感化されて、宝さがしの冒険がしたいと、いつものようにいつものごとくドラえもんにお願いすることで始まります。で、いつものようにいつものごとく「しょうがないな~のび太くんは~」というようにドラえもん宝探し地図という秘密道具を出してくれました。

 

 この宝探し地図、実は『映画ドラえもんのび太の南海大冒険』という映画でも使用されているのです(*´▽`*) その他にも、なりきりキャプテンハットという道具も南海大冒険で登場しているのですね~。新旧でオマージュがあるので、旧作を観ている人はより一層楽しめるのですよ~(´艸`*) 南海大冒険と雲の王国をオマージュしていると思われる箇所は散見されますが、のび太の宝島はオリジナル作品なので、大筋の話は違っています。

 

 ドラえもんから宝探し地図を出してもらったはいいですが、この宝探し地図、世界のどこかにある宝物のありかを、一ミリもずらすことなく突かなければ反応しないという、相当な確率を要求される道具なのですが、のび太くんは何と一発目で宝物のありかを当ててしまうのですΣ(゚Д゚) あとは、宝島に行くだけで、どこでもドアタケコプターで行けばあっという間ですが、のび太くんがしたいのは冒険なので、ドラえもんは船を出してしずかちゃんやスネ夫ジャイアンたちとゆっくり船旅をすることになります。

 

 宝島周辺に着くと、何と海賊にしずかちゃんをさらわれてしまい、フロックという少年とクイズというオウム型ロボットを拾うことになるのでした。宝物を集める海賊たちの目的は何か? アマゾンのレビュー欄では酷評の嵐でしたが……、ドラえもん映画にとってもっとも大切な、夢と希望と冒険は詰まっていますので、楽しく観ることはできバニラは大満足です(´艸`*) 確かに昔のドラえもん映画にあった、哲学的要素や、雰囲気は薄いのは否めませんが、それを言うなら今現在制作されている小説、漫画、アニメ、映画、音楽、などの創作物の殆どはテンプレートに沿った大量生産・大量消費されるエンターテインメントです。

 

 そこのところを否定してしまうと、現在の資本主義社会は成り立たなくなってしまいますよ(´-ω-`) それほど哲学的要素を求めるのなら、古典、例えば『カラマーゾフの兄弟』や、本作のモチーフにされたスティーブンソンの『宝島』を読む方がよっぽど有意義であると思われます。ですが、そんな難しいもの読みたいと思える人がどれだけいるのか? そうです、そんな難しい作品は良くも悪くも最大多数の人は求めていなくて、気楽に観れるエンターテインメントを求めているのですから。

 

 だから、製作者側も単純明快を意識して、時代にあったテーマや人気線を作りながら、少しでも自分の思想なり、世界を作品内で許される範囲表現するしかないのですよ。自分の描きたい物だけを書いていては、人気は出ないのですね……。人気が出なければ、赤字になってしまうのでしょうがないのです……。「悲しいけどこれ現代なのよね( ;∀;)」。楽しい時間を提供してもらえる、本当に感謝せねばなりません('◇')ゞ

アニメーション映画 SF 『映画 ドラえもん のび太の 新恐竜』「失敗してもいいさ、あたたかい目で見守ってやろう」

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 映画ドラえもんには夢と希望と冒険、友情・努力・勝利が詰め込まれていますね(≧▽≦) 『ドラえもん』大好きです(*´▽`*) 物心が付いた時からドラえもんクレヨンしんちゃんがあって、映画はもちろん、昔はアニメ版も欠かさず観ていました。バニラの血と肉は冗談ではなく、ドラえもんクレヨンしんちゃんで形作られています(≧▽≦) 成長すると、ドラえもんのような物語は綺麗ごとのように感じてしまうこともあるでしょうけれど、それでもドラえもんが大好きなんですね~( *´艸`)

 

 終わらない物語に対して色々言う人もいることは知っていますが、それでもドラえもんクレヨンしんちゃんはこれからも、制作され続けて子供たち、そしてバニラのようなドラえもん好きに夢と希望を与えて欲しいです(≧▽≦) ドラえもん愛を語るのに、文字数を使い過ぎてしまいました(;^ω^) 観よう観ようと思っていた、完全オリジナル『映画 ドラえもん のび太の新恐竜』をやっと観ました。

 

 新恐竜とタイトルには、恐らく二つの意味があります。『映画 ドラえもん のび太の恐竜』という映画が記念すべきドラえもん映画第一作で制作されていて、更に声優が大山のぶ代さんから水田わさびさんに交替してから『映画 ドラえもん のび太の恐竜2006』が制作されているのですね(*´▽`*) つまり今回、新恐竜とタイトルが付いているのはリメイク版ではない新しいのび太の恐竜という意味と、のび太くんが発見した新種の恐竜という二つの意味があるのです。

 

 完全オリジナルではありますが、のび太の恐竜2006版のリンク点と、オマージュが見られて面白いですよ~(´艸`*) 2006版では、スネ夫ティラノサウルスの爪の化石を自慢されたのび太くんは、悔し紛れに「自分の手で恐竜まるごと一匹の化石を発掘してみせる」という無謀なことを言って、それだけなら良かったのですが「もしできなければ鼻からスパゲッティを食べてやる」と約束してしまうのですね(;^ω^) 口ではないどこかで食べ物を食べるというのは、ドラえもん映画あるあるなのです(´艸`*) 

 

 2006版の方では鼻からスパゲッティでしたが、新恐竜ではまぶたでピーナッツを噛むという約束になっていました( ̄▽ ̄) そのような理由から、2006版ではのび太くんは崖のむき出しの地層で化石の発掘を始めますが、結局見つからず、その崖の下の家の主人に怒られて、ゴミ捨て穴を掘らされることになるのですが、そこで恐竜の卵の化石のような形の石を見つけて、のび太くんは家に駆け帰り、ドラえもんに見せるとナウマンゾウの糞の化石かもしれないみたいなことを言われていたと思いますね。

 

 ですがのび太くんは恐竜の卵だと信じて疑わず、ドラえもんにタイムふろしきを出してもらい確認してみることにします。時代が戻るのを待っている間、ドラえもんは「失敗してもいいさ、あたたかい目で見守ってやろう」

引用元:映画ドラえもん のび太の恐竜2006

という、このあたたかい目をして、新恐竜でもあたたかい目を期待していたのですが、残念ながらありませんでした(´-ω-`) このあたたかい目ドラえもん好きの間では、語り草になっています(゚∀゚) そして、タイムふろしきの時間が戻ると、何とフタバスズキリュウの卵であったことが判明して、のび太くんは生まれたフタバスズキリュウの赤ちゃんにピー助と名付けて、大きくなって、スネ夫ジャイアンをぎゃふんと言わせるまで育てることを決めます。で、ですよ。ピー助が新恐竜の方でも登場したのです! 

 

 のび太くんとキューという新恐竜が海で溺れたとき、ピー助が助けに来て、そのときの感動といったら……(;´∀`) のび太くんは物語の都合上なのか、世界線が違うせいなのか、ピー助のことを知っていませんでしたが、明らかにピー助はのび太くんのことを知っているようなのです(T_T) その他にも、色々なオマージュがあって、キューが最初に食べたものはマグロの刺身なのですが、2006版のピー助も確か、一番最初に食べたものはマグロの刺身だったはずです。2006版を観ていれば、より一層楽しめます。やっぱり、ドラえもんは良いですね(≧▽≦)

 

PS ついでなので、ドラえもんの映画の中でバニラのお気に入りの10作品を紹介しましょう(´艸`*)

『映画ドラえもん のび太の恐竜2006

 ボクノートが流れるシーンと、ピー助との別れは鳥肌もの!

『映画ドラえもん のび太と鉄人兵団

 ドラえもんの映画史上最高傑作と呼び声高く、人間とは何かに対する哲学的問題を扱った傑作。

『映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険~7人の魔法使い~』

 序盤から張られた伏線が終盤に繋がる構成の秀逸さと、魔法の世界になったらどのように世界が変わっているのかにワクワクドキドキが溜まらない!

『映画ドラえもん のび太太陽王伝説』

 昔観たときトラウマになった( ;∀;) だけど、ドラえもん映画屈指の名作だと思う。

『映画ドラえもん のび太と夢幻三剣士』

 ドラえもん映画史上もっとも謎に包まれた謎作。おどろおどろしい中世RPGのような世界観で、のび太くんが無双する。

『映画ドラえもん のび太と雲の王国』

 人間が犯した自然破壊によって種は絶滅する。自然と人間はいかに向き合うべきか?

『映画ドラえもん のび太と翼の勇者たち』

 鳥人たちの世界で巻き起こる、冒険活劇。

『映画ドラえもん のび太と銀河超特急』

 夢と希望が詰まった銀河鉄道の旅先で待ち受けるものは!

『映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』

 イチとのび太くんの時空を超えた友情。ドラえもん映画の中で、のび太の恐竜2006と並ぶ感動作( ;∀;)

『映画ドラえもん のび太の大魔境~ペコと5人の探検隊~』

 旧作も捨てがたかったけれど、新作の主題歌が掛かってからの終盤の演出が凄い!

となります。本当はもっと加えたいドラえもんの映画があるのですが、あくまでバニラの感想で、強いて10作品に絞って挙げるとすればこうなりました。順位付けはできませぬ……(>_<)

映画 戦争/ドラマ 『ひまわり』「あなただけを見つめている」

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引用元:Filmarks

 人の心は諸行無常、万物は流転する。変わらない心なんてないのですね;つД`) この世には変わらないものもある、と言われることがありますが、人間が生きている短い時間で見れば変わらないものもあるでしょうけれど、万物は流転するのです。どれほど愛を誓いあっても、変わらない心はありません。人間の心ほど変わってしまうものはないのだから。仏教思想では、人間の意思は円の中をぐるぐる循環していて、普通に生きている限り絶対にその円環から解脱することはできないとされています。

 

 で、この作品は人間の移ろい行く心を描いた名作です。今から丁度五十年前の作品になるそうですが、文学作品などでもそうですがテーマは色あせませんね。どっかで見たことあるな~と思う作品を観た覚えがありますが、もしかするとこれが元ネタなのでしょうか(*´▽`*) いいですね~(≧▽≦) すきですね~( *´艸`) 

 

 ストーリーは至ってシンプルなのですよ。戦争に行った1、2、3ダーッ!で知られるアントニオ猪木を待つ……(・ω・) じゃなくて、アントニオを待つ恋人ジョバンナなのですが、戦争が終わっても恋人アントニオは帰ってきませんでした。アントニオと同じ戦線にいた兵士を捕まえてアントニオの安否を確かめますが、もうアントニオは死んでいるみたいに言われてしまいます。

 

 けれどジョバンナは諦めない。元気があれば何でもできるっ、1,2,3ダーッ! と一念発起して社会主義国である現在のロシア、つまり当時のソ連にアントニオを捜しに行くのですね~(´・ω・`) 普通に考えたらあんな広大なロシアの地で、一人の男を見つけるなんて不可能だと思いますが、そこは運命ですっ!

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引用元:月曜から夜ふかし

 なんとジョバンナはアントニオを見つけ出してしまうのですΣ(゚Д゚) 感動の再会です。普通なら駆け寄って抱き合って、感動の涙を流すでしょう;つД`) でも、アントニオにはマーシャという違う女性ができていて、カチューシャという可愛らしい女の子までできている事実を知るのでした……。裏切りよって! アントニオ! この恨みはらさでおくべきか(# ゚Д゚) そうしてジョバンナは丑の刻参りを始めるのでした。

 

 嘘ですよ(^^ゞ まあでも、ずっと待っているのに、外で女作られていたら、丑の刻参りでもしてやりたくなりますよね(#^ω^) まあ嘘ですけど(=゚ω゚) だってマーシャはアントニオが死にかけているところを助けて、その後も献身に看病してくれたのですから。男を奪ったからって、決して悪女ではないのですよ……(´-ω-`) 

 

 アントニオの立場から考えても、普通ならアントニオはあの戦地で死んでいました。作中でも語られますが、アントニオという人物はもうあの戦地で死んだもの考えなければならないのですよね……。だけど、マーシャに助けられた。助けられた第二の命をマーシャのために使うことをアントニオは決めたのでした。

 

 確かに信じて一途に待っていたジョバンナの立場で考えてみると、裏切られたショックは計り知れませんけどね……(´-ω-`) どちらも悪くないのです。悪いのは戦争なのです。戦争がなければジョバンナとアントニオは幸せな家庭を築いていたはずなのですから。イタリアに戻ったジョバンナを追って、アントニオはもう一度ジョバンナに会いに行くのですが、その頃にはジョバンナにも子供ができていて、そこで二人は別々の人生を歩むことを決めて終わります……(´・ω・`) 

 

 最後音楽とひまわり畑が映し出されて、それが悲哀を誘います……(´-ω-`) 人の心は諸行無常で変わってしまいますが、アントニオとジョバンナの気持ちすべてがすべて変わってしまったのではないのでしょう。形を変えて、確かにあるものもあるのです! タイトルにもなっている『ひまわり』の花言葉には西洋では偽りの愛というネガティブなものもあるそうですが、「あなただけを見つめている」という意味もあるそうです。ジョバンナもアントニオも別々の人生を歩むようにはなりましたが、心は「あなただけを見つめている」ということなのではないでしょうか(´-ω-`)

 

PS ○○畑とか、そういう言葉や風景って惹かれてしまいます。例えば、ひまわり畑、ライ麦畑、ススキ畑などなど、タイトルとかにそういう系の単語が使われていると、ついつい見てしまいます(*´ω`*) 代表的なタイトルを挙げると『ライ麦畑でつかまえて』でしょうか。情景が浮かぶようで、とっても美しいです。

映画 クライム/ ミステリー『セブン』「”この世は素晴らしく、戦う価値がある”と。後半には同意する」

セブン - 作品 - Yahoo!映画

 映画の良し悪しなどそれほどわからないバニラですが、あえて言おう「傑作だ!」と。まず、題材は犯罪ものにありがちな七つの大罪を扱っていますが、公開年が1995年らしいので、つまり今現在のクライムサスペンスの基礎を築いたと言えなくもない作品です(*'ω'*) ジョン・ドゥという猟奇連続殺人鬼をブラッド・ピット演じるデビット・ミルズ刑事とモーガン・フリーマン演じるウィリアム・サマセット刑事が追い詰めていくという王道ものになっています。

 

 いいですね~( ̄▽ ̄)  刑事が姿のわからない猟奇殺人鬼を追い詰めるという話すきですね~( *´艸`) ジョン・ドゥというのは事件などで名前のわからない犯人に付ける名前らしいですよ。その、ジョン・ドゥは七つの大罪、傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲というふうに、それらのどれかに当てはまる人を見つけて殺人を重ねていくのです。

 

 この設定は厨二心をくすぐられますが、少し間違えると物語が一気にチープになると思うのですよ。だけど、本作に関しては重厚感しかありません(≧▽≦)  開けてはいけないと言われると開けたくなうように、やってはいけないと言われるやりたくなるように『羊たちの沈黙』などで知られるハンニバル・レクターしかり、物語での話ですが、このようなシリアルキラーは人々を惹きつけるカリスマ性を持っていますね。

 

  サスペンスの基礎を確実に抑え、哲学的なテーマを扱った終始暗い重い映画になっていますが、だからこそ見入ってしまう。猟奇殺人鬼と二人の刑事、はたして勝つのはどちらでしょう(。´・ω・)? 

アニメーション映画 SF /アクション『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』「エヴァンゲリオンという神話の終焉。さらば、全てのエヴァンゲリオン」

引用元:映画.com

 わけわからんけど、凄いです(; ・`д・´) 『エヴァンゲリオン』を三分の一でも理解して観ている人が何割くらいいるのでしょうか? 新劇場版の『序』『破』まではアニメ版の系譜を汲んでいるので使徒エヴァが戦うという話でまだ三分の一くらいは理解できていたのですが、『Q』からもうさっぱりです……(-_-;) 劇場版『破』の最後に、なんかシンジくんと綾波が凄いことなって、サードインパクトが起きるのですよね? で、空からカオルくんがかっこよく登場したはずです。

 

 ここまでは、意味がわからないなりに観られていたのですが、『Q』になってから14年後の世界になってて、一気に世界観が変わっているので、本当に意味がわかりませんでした……。『エヴァンゲリオン』だけは、本当に説明できません……( ;∀;) 映像化不可能って言葉が、これほど当てはまる作品を知りません(映像化してるけど)。残酷な天使のテーゼで、「少年よ神話になれ」という歌詞がありますが、本当に神話になりましたね。前半の古き良き日本の自然の美しさと、最後のゲンドウとの決戦までのシーン全般は神です。

 

 ゲンドウの目的は、『人類補完計画』と言って、簡単に言ってしまえば、意識の統一をすることなんですよね。意識を統一することで、個人という認識はなくなるので、孤独も、憎しみも、悲しみも、怒りも、そういう負の感情や苦しみ、死すら消滅してしまうのです。どうして、死すら消滅してしまうかと言うと、意識を統一してしまえば、意識を共有している個体一体が死んでしまっても、その意識は別の個体にバックアップされていることになるからです。

 

 この意識の統一思想を説いているのは、実はエヴァンゲリオンだけではないのです。『攻殻機動隊』ではスタンド・アローン・コンプレックス、『serial experiments lain』というカルト的人気を誇るアニメでは集合的無意識の意識が、『コードギアス反逆のルルーシュ』ではCの世界が、『ナルト疾風伝』でも月の眼計画での意識の統一などもそうです。こうしてみてみると、人類は将来的に脳にチップなどを埋め込んでテレパシーできるようになったり、そうなれば、自己と他者の境界があいまいになって、意識の統一が起こるかもしれない、なんてSFを考えています(´・ω・`) 

 

 実際のところ、この意識を統一することで、苦しみがかなりなくなるのですから、かなりヤバい思想かもしれないけど、幸せでもあると思うのですよね。だけど、シンジくんはそんな意識の統一がなされた世界を拒絶して、個人主義を尊重する生き方を選ぶのです。ゲンドウの計画は、シンジくんにより阻止されるのですね。いや~、説明不可能、映像化不可能だと思わせてくれる凄い作品です('◇')ゞ

 

PS エヴァンゲリオンとはゲンドウの純愛物語でもあるのですよ。